課題演習(芸術文化)
 Project Seminar (Art Culture)
 担当教員:石澤 靖典(ISHIZAWA Yasunori),佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
東北および首都圏のさまざまな美術館・博物館を訪問します。各所で美術展覧会を見学し、美術館職員からレクチャーを受けることで、文化遺産の活用と保存、地域における美術館の役割、美術作品の鑑賞と評価の方法などについて学びます。

【授業の到達目標】
美術作品の鑑賞法を学び、文化制度としての美術館のあり方を理解できるようになります。また、これらの学習を通して、芸術について適切で論理的な文章を書くことができるようになります。くわえて美術史、歴史学などの学問の成果をどのように社会に提示するかという問題を実態に即して考察することができるようになります。

【授業概要(キーワード)】
美術館 展覧会 作品記述 美術鑑賞 地域連携 美術行政

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、文化的諸問題について西洋美術史の観点から論理的に分析し、解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
事前指導を2回おこない、山形県内の美術館・博物館に関するレポートの作成と討論をおこないます。ついで10月下旬の4日間、首都圏の美術館・博物館を6館程度見学し、展覧会企画と展示方法、作品の保存・管理、地域貢献活動について学びます。これらを通して美術館行政に関する知見を深め、最終的に現状の課題と今後の展望をレポートとして提出します。事前指導は夏期休暇前後(7月と10月)に2回行うので、掲示を見落とさないようにしてください。また、交通手段と宿泊先は、各自が自主的に選定してください。事前指導を含めて無断欠席は厳禁とします。もし無断欠席した場合は、履修を取り消しますので注意してください。
・日程
7月に事前指導の第1回目をおこないます。
10月に第2回事前指導および山形県内の美術館見学をおこない、事前レポートを提出します。
10月下旬の4日間で東京都美術館、東京国立博物館などの展覧会見学をおこないます(見学場所は展覧会の内容により変更する場合があります)。またいくつかの美術館では、担当職員から美術館と地域の連携活動にまつわるレクチャーを受講します。
最終的に11月の事後指導において受講の成果をレポートとして提出します。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
事前に美術館・博物館、展覧会、収蔵作品などを調べておくことが重要です。実習中の遅刻欠席は厳禁とします。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
ガイドブックなどを用意し、それぞれの美術館の立地条件や活動方針について調べておくとよいでしょう。

【成績の評価】
・基準
実習中の行動とレポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1) さまざまな視点から作品を鑑賞し、適切に記述することができる、2)文化施設としての美術館について洞察力をもって分析することができる、の二点です。
・方法
オリエンテーションにすべて参加することを前提とし、事前・事後レポート(20%、80%)により採点します。

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しません。美術史の基本的な流れを知るための参考書として、辻惟雄『カラー版 日本美術史』、高階秀爾『カラー版 西洋美術史』(いずれも美術出版社)があります。

【その他】
・学生へのメッセージ
交通費と宿泊料は自己負担となります。また美術館への入館料として、別途、5000円程度必要となります。
・オフィス・アワー
石澤:金曜日16:20-17:50 (その他在室時随時)石澤研究室(人文社会科学部1号館4階)

佐藤:月曜日13:30-15:00(附属博物館事務室)
その他の時間は事前に連絡をください。

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