時事中国語b
 Seminar on Current Chinese (b)
 担当教員:福山 泰男(FUKUYAMA Yasuo)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 時事中国語
 現代中国が抱える様々な課題や、最新の話題を取り上げた中国語の文章を読み、原語による問題分析力を培う。あわせて中級水準以上の中国語力を養う。

【授業の到達目標】
 中国にとってここ数年の中米貿易摩擦は、これまで進めてきた経済の構造変換政策、すなわちハイテク中心の第二次産業と第三次産業への転換速度を一時的にゆるめ、様々な緊急経済対策がとられた時期である。
 この数年の経済政策やそれにともなう社会変化は、日本人の想像を上回る速さで進んでいる。伝統的な社会構造が劇的に変化するにともない、様々な文化状況も変容を遂げるようになった。そのようなニュース・評論を取り上げた中国語の時事的文章を読み、かつそれについて討論することで、中国現代の文化・社会の現状とその展望を読み取り、時事中国語の読解力を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
 現代 時事 社会変化 中級中国語

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
 国際社会の平和共存と地域の発展に貢献しうる、高度な語学力・コミュニケーション力を養い、異文化・他者の多様性を十分に理解うる高い専門能力を身につける。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
 テクストを正確に読解し、中国語の語法・語彙を身につける。その上で、現代中国の社会・文化の動きについて客観的に理解・分析する。以上の学習を通して、現代中国の言語と文化・社会に対する高い専門知を養う。
・日程
1 ガイダンス
2 武漢封城日記
3 中国SF『三体』が日本で人気
4 若者に人気の「ビリビリ」
5 シングル経済が新たな消費に
6 ポストコロナを担う新たな屋台経済
7 都市と農村の医療格差が解消
8 中国人の声はなぜ大きい
9 人はしごとのみに生きるにあらず
10 ドキュメンタリー『お久しぶりです、武漢』
11まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 中国語の言語的性質を理解し、現代中国の社会・文化について考察するための、自主的・能動的な授業参加が求められる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 毎回、中国語の時事的文章を読解する。さらに、現代中国事情やそれに関する言語・文化状況について調査・報告を行なう必要があり、教員のアドヴァイスに従って、図書館などで資料収集を行う。

【成績の評価】
・基準
 ①主体的な参加の度合い②知識の獲得の度合い③理解の度合い④論理的思考力・文章表現力等の汎用的技能の修得の度合い。以上の4点を評価基準とする。
 その上で中国語中上級の時事文献について正確な読解力と分析力が身についているかを評価する。
・方法
 授業における参加姿勢・知識・理解力の程度を50点満点とする。
 期末レポートの論理性・思考力・表現力を50点満点とする。
 以上合算して成績を算出する。

【テキスト・参考書】
 三潴正道『時事中国語の教科書』(朝日出版社、2021)
 その他、語法・文法、現代中国における社会・文化状況を示す参考資料を、WEBclass上に掲示する。
 適宜、視聴覚資料を用いる。

【その他】
・学生へのメッセージ
 授業には主体的に参加、予習・復習を徹底し、不明な点は必ず質問する。
・オフィス・アワー
 毎週水曜日12:00~13:00をオフィスアワー(人文社会科学部2号館4階福山研究室)とする。その他、面談の必要がある場合、連絡を取り適宜応対する。

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