ドイツ文化演習
 Seminar on German Culture
 担当教員:摂津 隆信(SETTSU Takanobu)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ドイツ文化を支える社会・芸術についてのテクストを読みながら、来るべき卒業論文に資する知識を身につけることが目的である。

【授業の到達目標】
・ドイツ社会がどのような問題を抱えているかを知る。
・自らの力で諸文献を読み、そこに書かれている重要テーマについて自ら考えられるようになる。
・それぞれが関心のあるテーマを自らの言葉でまとめて発表し、それが孕む課題について学術的にディスカッションできるようになる。

【授業概要(キーワード)】
環境問題、政治経済、多文化共生、記憶と記録、ことばと思考

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
ドイツ文化に関する諸テクストを読み込みながら、自ら課題を発見・解決する能力を涵養し、卒業論文への橋渡しをする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
テクストを精読した上で、自らの考えを発表してもらう。その際、少なくとも英語文献を読める程度の語学力を持っていることが望ましい。
・日程
使用するテクストは受講者の興味も考慮して選定する。現時点で候補は以下のようなものを考えている。

第1回~第7回 文献講読(連邦制、ユダヤ人、移民、教育制度、ロマン主義、「過去の克服」、音楽と舞台芸術など)
第8回~第14回 受講生による発表およびディスカッション、ゲスト講師によるレクチャー等
第15回 総括

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
文献講読の際に自らが興味をいだいたテーマを見つけること。そのテーマに関して各自で文献を読み込み、「何が問題なのか」「日本との違いは」「日本がその文化から学べることは」などをしっかり考えてほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
まずドイツ文化に関する諸テクストを受講者と共に読み進める(基本的に日本語文献)。その後は学生たちの発表およびディスカッションに主眼を置く。重要なのはドイツ語力ではなく、プレゼンの中身とその後の態度、またはドイツ語圏文化が孕む諸課題を自らの問題(日本の問題)として捉えることのできる主体性である。

【成績の評価】
・基準
期末レポートを課し、ドイツ社会の問題について熟考でき、自らの考えを適切に述べられるようになることを合格の基準とする。
・方法
個人およびグループによる発表およびディスカッション40%、レポート60%。ディスカッションでの態度も評価に含まれる。

【テキスト・参考書】
『ドイツ文化55のキーワード』(ミネルヴァ書房)
その他の参考書は授業中に紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
日本から遠く離れたドイツ文化について詳しい大学生はさほど多くない。しかしそうであるがゆえに、この場では他の授業では掴みえない知と情報を掴んでほしい。
・オフィス・アワー
人文社会科学部2号館4階摂津研究室、月曜日9:00ー10:20。左記以外の日時でも、在室時には基本的に対応する。しかし緊急の会議等が入ることもあるため、Eメールでアポイントをとることを勧める。

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