フランス文化演習
 Seminar in French culture
 担当教員:合田 陽祐(GODA Yosuke)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年, 4年(2年)  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この演習では、フランス語圏の事例を足掛かりに、広く現代社会に見られる文化的・歴史的問題について各々の関心に基づく事前調査を行い、それをまとめたものを発表します。この作業を通じて、卒論の執筆を円滑に進めるための(調査や文章化の)スキルも身に付けます。

【授業の到達目標】
学生はこの演習への参加を通じて、
1. 広く現代社会に共通するような文化的・歴史的問題について基礎的な知識を得て、それにアプローチすることができる。
2. 学生自身が主体的に問題設定を行い、分担して発表を組織することができる。
3. 集団的な討議をとおして、プレゼンテーションの質を高め、それを文章にまとめることができる。

【授業概要(キーワード)】
グローバル・スタディーズ(再)入門、フランス語圏文化入門、多文化共生、芸術文化論、移民問題、植民地問題、環境問題、教育問題、貧富の格差、EU諸国の問題、西欧のアイデンティティ

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、現代社会や歴史上の問題について、グローバル文化学の観点から論理的に分析し、解決策を探る力を身につけるために編成されている科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
最初の数回で教員による演習のテーマについての説明、発表のデモンストレーションを行う。その後、受講生と教員の合議のもとに選んだ具体的なトピックに関して、担当グループが発表を行う。
発表を聞く受講生の全員が、各自で意見表にコメントを記す。それを用いた個別の質疑応答を経て、全体での討論を行う(各発表と討論会の司会進行は学生が担当します)。
・日程
第1回 オリエンテーション、教員による演習のテーマの説明
第2回~第4回 問題設定の仕方、発表の仕方について、発表順の決定、参考文献の抜粋の講読、教員による発表のデモンストレーション
第5回~第14回 学生による発表と討論
第15回 総括(これまでの発表で出た議論のまとめと授業全体のまとめ)
※履修者数が少ない場合、関連映像の上映や、関連資料を配布してそれについて討論を行う予定もあります。
※上記日程からの変更や、入れ替えを行う場合があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
最初の4回を受講して説明を聞いたうえで、発表を行ってもらいます。
ひとりひとりの受講生が調査や発表を通じて、多様な視点から事象を検討し、討論に参加することが求められます。
発表は調査した事実の単なる提示ではなく、各発表グループで設定した「問題」への自分たちなりの解答となっていることが望ましいです。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考文献にあげた論文・著作を読んで、自分なりの問題意識を作れるようにすること。発表がうまく行くように平素からグループ内のメンバー同士で打ち合わせをしながら準備してください。

【成績の評価】
・基準
1. 各自が設定するテーマに基づいて適切な問題提起を行い、グループで発表を組織できること。
2. 発表者以外の受講生は討議に参加して、自分の考えを適切に述べられること。
3. 発表をまとめる形で期末レポートを執筆できること。
以上3点を合格の基準とします。
・方法
授業参加(出席点、発表への貢献と発表それ自体、授業内での討論)(50点)。期末レポート(知識の習得の度合い、理解の度合い、論理的思考力、文章表現力を見ます)(50点)。

【テキスト・参考書】
参考文献:
朝比奈美知子、横山安由美『フランス文化55のキーワード』、ミネルヴァ書房、2011年
上垣豊 (編)『はじめて学ぶフランスの歴史と文化』、ミネルヴァ書房、2020年
他のものは授業で紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
本演習を履修するうえでフランス語の知識は必要ありません。
また、フランス以外の地域の言語や文化を学んでいる方も、比較文化の観点から本演習を履修をすれば、さらに知識や発想が広がるはずです(2年生は登録前に履修条件を要確認)。
・オフィス・アワー
授業に関する質問は随時受け付けています(研究室での面談を希望する場合はアポイントメントを取ってください)。メールアドレス:y.goda@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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