東南アジア地域論演習
 Southeast Asian Studies: Seminar
 担当教員:今村 真央(IMAMURA Masao)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):ミャンマーで平和構築に携わっている(いた)専門家からの講義&質疑応答を通して、現場での課題についての実践的な視座を得ます。
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
世界最大規模の難民を生み出したロヒンギャ問題について、社会科学の専門書を通して学びます。具体的な問題解決の方法を探るとともに、この事例を通して社会科学における分析方法を学びます。

【授業の到達目標】
ロヒンギャ問題についてその歴史的経緯と構造的要因を説明できること。ロヒンギャ問題のような問題を分析するにあたって有効な研究方法を説明できること。英語の人文社会科学系専門書を読んで理解できること。この3点が目標です。

【科目の位置付け】
ロヒンギャ問題について社会科学の専門書を通して、問題解決についての知見を得るとともに、社会科学における分析方法を学びます。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任つかう責任
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
英語の専門書を輪読・精読します。専門書を通して分析を深めるとともに、ゲスト講師に参加してもらい、さまざまな視点から問題の所在を検討します。
・日程
第1回 はじめに:授業の説明(シラバス最新・完全版を読んだ上で履修するか否かを決定してください)
第2回 Myanmar's Rohingya Conflict 1章 口頭発表&質疑応答
第3回 ゲスト講師:講義と質疑応答
第4回 Myanmar's Rohingya Conflict 2章 口頭発表&質疑応答  
第5回 ゲスト講師:講義と質疑応答 
第6回 Myanmar's Rohingya Conflict 3章 口頭発表&質疑応答 
第7回 ゲスト講師:講義と質疑応答  
第8回 Myanmar's Rohingya Conflict 4章 口頭発表&質疑応答
第9回 ゲスト講師:講義と質疑応答 
第10回 Myanmar's Rohingya Conflict 5章  口頭発表&質疑応答
第11回 Myanmar's Rohingya Conflict 6章  口頭発表&質疑応答
第12回 Myanmar's Rohingya Conflict 7章 口頭発表&質疑応答
第13回 ゲスト講師:講義と質疑応答 
第14回 Myanmar's Rohingya Conflict 書評&討論 
第15回 書評改訂版&討論

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
ミャンマーの少数民族ロヒンギャの虐殺はいかにして起こったか。現時点で最も精密な分析を提示しているAnthony Ware & Costas Laouotides著のMyanmar's Rohignya Conflict(2018)を精読します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
英語の専門書を一冊読み通します。口頭発表を担当する章はレジュメを用意して、内容を発表してもらいます。

【成績の評価】
・基準
ミャンマーのロヒンギャ虐殺がいかにして起きたか、多角的な分析を提示し、自分の言葉で説明できることが合格の基準となります。授業を通して得られた知識を用いて、ロヒンギャ問題について自分自身の「問い」と「解決に向けての対策案」を提示できることがより高い基準となります。
・方法
口頭発表&討論:60%
書評:40%

【テキスト・参考書】
Anthony Ware & Costas Laoutides, Myanmar's "Rohingya" Conflict (2018)

【その他】
・学生へのメッセージ
英語で専門書を読み進めるのは容易ではないでしょうが、優れた社会分析から学ぶことができます。理論を積極的に適用している本なので、他の問題を考える上でも参考になります。
・オフィス・アワー
金曜日 13:00-16:00 (他の時間帯も可能です。事前に連絡してください。)

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