異文化理解演習
 Seminar on cross-cultural understanding
 担当教員:尤 銘煌(YU Minhoan)
 担当教員の所属:教育企画部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):三井海上火災保険株式会社台北事務所所長代理、青木建設台北事務所購買部
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:3年生、4年生  科目区分:専門展開科目 
【授業の目的】
本講座の目的は、日本に住んでいる留学生、外国人花嫁、労働者、帰化者などさまざま多文化を持つ人々が直面している異文化摩擦を取り上げて日本文化·社会及び他国の文化·社会を理解することである。さらに、ディスカッションを行い、他文化について理解を深めるとともに自文化を再認識することを身につける。

【授業の到達目標】
外国人問題を通して日本文化·社会及び他国の文化·社会を理解するようになる。
また、他国の文化との比較対照を通じて、それぞれの文化の特徴を知ること
ができる。そして、異なる文化的な背景を持つ者(日本人学生、留学生)同士で
議論することによって学生に多文化知識を身に付けてもらいたい。

【授業概要(キーワード)】
外国人、異文化理解、多文化共生

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
国際社会に関する広範な視野と見聞を持ち、異文化の相互理解に貢献できる能力を身につけている。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
本講座の目的は、日本に住んでいる留学生、外国人花嫁、労働者、帰化者などさまざま多文化を持つ人々が直面している異文化摩擦を取り上げて日本文化·社会及び他国の文化·社会を理解することである。ディスカッションを行い、異文化について理解を深めるとともに自文化を再認識する。
・日程
第1週 ガイダンス
第2~12週 講義、ディスカッション、課外の異文化交流及び調査活動に参加する
第13~15週 グループ発表、まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義を受身的に聞くのでなく、質疑応答、討論に積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で聞いた内容に関して積極的に周りの日本人学生や留学生と話し合うこと。

【成績の評価】
・基準
日本と他国の文化について、授業で学習した基本的な概念を適切に説明できる
ことを合格の基準とします。また、異文化理解の基礎的な知識を身につけるための授
業での活動に積極的に参加できていることも合格の基準です。
・方法
平常点   30点
授業参加点  20点
グループ発表点   30点
期末読書感想文   20点

【テキスト・参考書】
【テキスト】
Yu Ming Hwang 「A Journey of Yamagata-Encountering a Multicultural Society Through Yu’s Experiences in Yamagata, Japan and the World」Jillion Publishing Co.,Ltd.2019.
参考書:
尤銘煌『山形紀行ー異文化に出会った尤先生の山形、そして日本』致良出版社、 2006.
尤銘煌『山形紀行(続編)-異文化に出会った尤先生の山形、日本、そして世界』致良出版社、2018.
尤銘煌『私の日本発見ー山形県留学生日本語スピーチコンテスト作品集(第1回ー第5回)』大風印刷、2015.
尤銘煌『日本と台湾における通過儀礼の比較研究ー葬送儀礼を中心に:社会学的分析』太陽書房、2005.
尤銘煌『愛知、三重、静岡、山形各県の離島における通過儀礼の特徴変遷ー少子高齢、過疎化のもたらしたもの』,太陽書房、2012.
『冠婚葬祭の歴史』互助会保証株式会社、水曜社、2014.
宿谷京子『アジアから来た花嫁』明石書店、1988.
ジャンチープ、ガルバドラッハ『太陽に魅せられ育つ夢』2010.

【その他】
・学生へのメッセージ
いろんな多文化背景を持つ留学生にも参加してもらうため、本講義は、英語と日本語を使う。コロナの影響で留学生が減少している現状では、対面授業とオンライン授業を併用して講義や、国際交流なども行う予定です。聴講希望者は、英語での最低限ディスカッション能力及び積極性が必要である。講義を聞くだけではなく、授業中の討論や異文化交流活動などを通して日本人学生、留学生相互の理解を深める。
・オフィス・アワー
金曜日14:40pm~16:10pm 授業内容についての質問、勉強全般についての質問だけでなく、勉強以外のことについての質問(特に海外留学、国際交流)や相談も受けつける。注意:出張、会議等の理由によって、オフィスアワーを中止する場合がある。

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