【授業の目的】
高校で「政治・経済」を学んだ人も,政治「学」と言われると,難しく感じるかもしれません。この授業では,政治そのものの意味を確認するとともに,2年次以降の政治学系科目を学ぶための予備知識の修得を目的としています。
【授業の到達目標】
この授業の到達目標は,次の通りです。 (a)政治的現象の特質について理解する。 (b)政治学において歴史的に形成されてきた概念や理論について説明できる。 (c)著名な研究者の代表的業績の内容を説明できる。
【授業概要(キーワード)】
政治思想,権力論,国家論,政治意識論,国際関係論
【科目の位置付け】
この科目は,世界から地域に至るまでの様々なレベルの文化や社会制度に関して学び,現代的市民としての領域横断的な教養及び他者(異文化)を受容する能力を身に付けることを目的としています(人文社会科学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
授業はレジュメ(WebClassにて事前配布)と板書によって進めます。毎回,WebClassを通じてコメントを送信してもらいます(成績評価の対象となります)。もちろん質問は受け付けます。 なお,受講人数によっては,オンライン授業(オンデマンド方式)となる可能性があります。
・日程
(1)イントロダクション (2)政治権力 (3)政治的リーダーシップ (4)政治思想とイデオロギー (5)デモクラシーの理論 (6)近代国家と代議制民主主義 (7)政党と利益集団 (8)選挙と政治意識 (9)大衆社会の政治 (10)国家論 (11)国際政治 (12)名著に学ぶ①~政治学の基礎 (13)名著に学ぶ②~自由民主主義 (14)名著に学ぶ③~省察 (15)今後のために
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業では,大学の授業スタイルに慣れることも目指しています。授業中は,とにかく教員の口頭説明に集中し,ノートをとるよう心掛けて下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
様々な文献が紹介されることもありますが,古典など難解なものも多いので,無理に参照する必要はありません。むしろ,政治学の全体像をイメージとしてつかんで下さい。
【成績の評価】
・基準
成績評価においては,政治的現象の特質,政治学において歴史的に形成されてきた概念や理論,そして著名な研究者の代表的業績の内容に対する理解度を総合的に勘案します。具体的には,知識の修得,理解の度合い,および主体的な参加の度合をコメントで,汎用的技能の度合いをレポートで評価します。基準は次の通りです。 ①各回の授業内容を正しく理解しているか ②時事問題への関心が深いか ③積極的に疑問を解消しようと努めているか
・方法
レポート(55点満点)と毎回のコメント(45点満点)で評価します。
【テキスト・参考書】
この授業で依拠する有益な文献は複数あるのですが,現在入手できる文献はほとんどありません。授業中に紹介しますので,興味のある方は図書館等を活用して下さい。
【その他】
・学生へのメッセージ
コース選択にも少なからず影響する科目だと思われますので,不明な点は遠慮なく質問して下さい。 きちんと出席(カードリーダーにて確認)した上でコメントを送信することが必要です。欠席したにもかかわらず,コメントだけ送信してもカウントされませんので,十分に注意して下さい。
・オフィス・アワー
水曜日 12時30分~14時00分 川村研究室(人文社会科学部2号館3階) それ以外では,メール等で事前予約の上,適宜調整します。
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