刑事訴訟法2
 Criminal Procedure 2
 担当教員:高倉 新喜(TAKAKURA Shinki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
刑事訴訟法学への理解を深めるため、刑事訴訟法学の中の主要論点に焦点を当て、現行の刑事手続で生じる諸問題を解決するための基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
(1) 刑事訴訟法学の中の主要論点について説明できる。【知識・理解】
(2) 事例問題において、問題点を発見および分析することができる。【知識・理解】
条文を引用および解釈することができる。【知識・理解】
その条文の解釈を当てはめて問題を解決できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
刑事訴訟、刑事手続、刑事裁判、刑事司法、公判手続、証拠、裁判、上訴

【科目の位置付け】
本講義は、刑事訴訟法学分野の高度な「専門知」を獲得し、多様な場面で応用可能な法的知識とその運用能力を養うために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科のカリキュラムポリシー)。
本講義は、刑事法基礎1・2と刑事訴訟法1の履修を前提としている。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
テキストの精読を中心に講義を進め、レジュメなどを併用し、事例問題を扱う。
・日程
第1回 第1講 公判手続(訴因変更)
第2回 第2講 公判手続(訴因変更)
第3回 第3講 証拠法(証拠調べ手続)
第4回 第4講 証拠法(非供述証拠)
第5回 第5講 証拠法(非供述証拠)
第6回 第6講 証拠法(供述証拠ー自白法則と補強法則)
第7回 第7講 証拠法(供述証拠ー自白法則と補強法則)
第8回 第8講 証拠法(供述証拠ー伝聞法則の概要)
第9回 第9講 証拠法(供述証拠ー伝聞法則の例外)
第10回 第10講 証拠法(供述証拠ー伝聞法則の例外)
第11回 第11講 証拠法(供述証拠ー伝聞法則の関連問題)
第12回 第12講 証拠法(供述証拠ー伝聞法則の関連問題)
第13回 第13講 公判の裁判(裁判の効力)
第14回 第14講 上訴(控訴、上告、抗告)
第15回 本講義のまとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習においても復習においても、刑事手続という全体のプロセスの中のどの部分について学んでいるのかを意識してほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1 予習のあり方
予めレジュメを配布し、テキストの中で読んでくるべき箇所を示すので、これらに目を通したうえで講義にのぞむこと。わからない用語を調べてくること。

2 復習のあり方
テキストとレジュメとを再読し、講義でふれた条文と学説と判例の内容を確認すること。毎回の講義で出される宿題をすること。

【成績の評価】
・基準
(1)刑事訴訟法学の中の主要論点について説明できるか、(2)事例問題において、問題点を発見および分析することができるか、条文を引用および解釈することができるか、その条文の解釈を当てはめて問題を解決できるか、が基準である。
・方法
期末試験(80%)、授業への参加の度合い(20%)
期末試験(80点満点)では、具体的事例問題において、①問題点を把握できているか、②その問題点に関連する条文を引用できているか、③その条文の解釈が論理的に説得的にできているか、④その条文の解釈の具体的事例への当てはめが適切であるか、を見る。

【テキスト・参考書】
テキスト 白取祐司『刑事訴訟法』(日本評論社)
テキスト 別冊ジュリスト「刑事訴訟法判例百選」(有斐閣)

【その他】
・学生へのメッセージ
本講義は、刑事法基礎1・2と刑事訴訟法1の内容を理解していることを前提として進める。
自学自習によってテキストとレジュメをマスターする姿勢が大切である。
条文を小まめに確認する作業を怠ってはならない。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を高倉研究室(人文社会科学部2号館3階)で設ける。在室中ならば随時対応する。長くなりそうならばメールで予約のこと。
takakura@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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