民法基礎(物権)
 Civil law III
 担当教員:髙橋 良彰(TAKAHASI Yosiaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
民法典のうち、物権編(第2編)を扱う。
物権における、個々の条文の意味、制度の存在意義の理解、基本判例についての知識を習得することを目的とする。

【授業の到達目標】
物権法に関する基本的な知識を身につけることができます(知識・理解)。
債権との違いから始め、諸概念について理解しすることができます(知識・理解)。
理論的に対立する諸要素について考える能力が身につきます(技能)。

【授業概要(キーワード)】
物権、物権変動、所有権、占有、地上権、永小作権、地役権、入会権

【科目の位置付け】
(1)本講義の導入的講義として「私法入門」「金融法入門」があります。
(2)民法の他の分野の講義も受講することにより初めて、民法の全体像が理解できます。
(3)この授業は、専門基礎科目として法学上基本的知識を習得することで、法学の体系性を踏まえた専門的な知識を身につけるために編成された科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行いますが、様々な資料を適時加えて、その内容について展開していきます。
・日程
1民法とは何か
2物
3物権と債権
4物権法定主義
5不動産物権変動の基礎理論
6不動産物権変動の総論的考察
7不動産物権変動の各論的考察(1)
8不動産物権変動の各論的考察(2)
9動産の譲渡と即時取得
10占有
11所有権とその制限
12共同所有
13地上権と永小作権
14地役権と入会権
15まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義の内容を筆記することが重要です。必要に応じてレジュメも配布します。私語厳禁。
講義中に条文を受講者に条文を読み上げてもらうので、六法は必ず持参すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
<予習>
授業計画で挙げたキーワードを調べてくる。
<復習>
講義ノート、レジュメとテキストを再読する。

【成績の評価】
・基準
物権法分野の知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを考慮して判定する。具体的には、①物権に関する基本事項を理解しているか、②それらの知識を具体的事案に適切にあてはめることができるか、③これらのことを論理的に表現することができるか、を考慮する。
・方法
期末試験(90点)による。この他、随時小レポートを課すことがある。小レポートは、その回数に応じて全10点換算とする。

【テキスト・参考書】
大村敦志『新・基本民法2 物権編』をテキストにしますが、これだけでは講義対象としてはたりません。レジュメなどで補遺していきます。

【その他】
・学生へのメッセージ
物権法の世界は、契約法とともに基本的な分野になります。両者が交錯する物権変動理論は、理論的にも実務の世界でも議論が盛んに行われています。全体的な位置付けを考慮しながら、様々な議論に触れてください。
・オフィス・アワー
木曜日14時40から16時10分まで(C2棟3階高橋(良)研究室)
連絡先kouryou@human.kj.yamagata-u.ac.jpに事前にメールでアポイントメントを取ることで確実に面談することができます。

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