憲法3
 Constitutional Law 3
 担当教員:今野 健一(KONNO Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「憲法1」で培われた基礎知識を前提に、人権保障の分野に関する憲法学説と最高裁判例のより広汎・詳細な解説を通じて、日本の人権状況に関する理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)人権分野の憲法判例と憲法学説に関する基本的な事項を説明できる。
2)具体的な人権問題の背景を説明し、憲法に基づく主張を展開できる。

【授業概要(キーワード)】
立憲主義、人権の意義、人権の内容、人権の判断枠組み

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、憲法学の体系性を踏まえた専門的な知識を身につけるとともに、社会の複雑多様な問題を憲法の観点から論理的・批判的に深く考察する能力を身につけるものである。(人文社会科学部総合法律コースのディプロマ・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
テキストのほか、毎回配布するレジュメにしたがって講義を行う。各種の人権の意義・内容、権利制限の妥当性判断の枠組みを明らかにしつつ、具体的な問題の背景と解決に向けた思考の筋道を考える。
・日程
1.人権の観念
2.人権の主体~外国人
3.人権の保障範囲と限界
4.個人の尊重・幸福追求権
5.法の下の平等
6.精神的自由権(1)~信教の自由・政教分離
7.精神的自由権(2)~表現の自由
8.精神的自由権(3)~学問の自由・大学の自治
9.経済的自由権
10.身体的自由権
11.社会権
12.参政権

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)レジュメとテキストを参照しつつ、口頭による説明と板書を適切に要約・筆記し、かつ内容を理解すること。
2)教員からの問いかけには積極的に応答すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)テキストや参考文献などをよく読み、内容の適切な理解に努めるとともに、分からない用語等は調べておくこと。
2)授業で示された主要な論点、疑問に感じた点などを中心に、参考文献などにより自ら調べ、理解を深めるよう努めること。

【成績の評価】
・基準
筆記試験およびレポートを課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、主体的な参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。具体には、筆記試験により、憲法学にかかる基礎的知識を有し、かつ適切に理解し得てているかを、またレポートにより、憲法問題に関する論点を的確に理解・指摘し、自らの考えを正確かつ説得的に表現し得るかを評価する。さらに、授業内での問いかけや、適宜レスポンスカードへの記入を求めるなどし、参加態度が主体的なものたり得ているかを評価する。
・方法
試験(60%)、レポート(30%)、平常点(10%)
*レポートは期末に、授業で取り上げた論点との関係において課題を出す。

【テキスト・参考書】
テキストとして、只野雅人・松田浩編『現代憲法入門』(法律文化社・2019年)を使用する。参考書については、初回授業の際に概括的なリストを提示するとともに、各講ごとに詳細なリストを付する。

【その他】
・学生へのメッセージ
疑問点は自ら積極的に調べるという習慣を身につけること。授業には主体的に取り組んでほしい。新聞を読むようにすること。
・オフィス・アワー
木曜日の14時40分~16時10分をオフィスアワーとする。場所は人文社会科学部3号館707号の研究室。その他、メールでの問い合わせ等も可能。

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