【授業の目的】
企業取引の決済、企業の資金調達に利用されている手形に関するルールを学びます。手形取引における法的問題の所在、解決の方向性、考え方を法律の趣旨、実務を踏まえつつ、学ぶことを目的としています。手形の代替手段とも言われている電子記録債権についても学びます。
【授業の到達目標】
(1)手形法に関する基礎的な用語を説明できるようになる、(2)手形をめぐるさまざまな法的問題に対する法規制の趣旨、解釈論を理解できるようになる、(3)手形に関するさまざまな法的問題について、手形法の趣旨、視点から考察できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
約束手形 当座勘定取引 有価証券
【科目の位置付け】
この授業は、手形をめぐる法的問題について、法規制の趣旨から論理的に分析し、実務をまえ解決策を提案する力を身につけるために編成される科目です(人文社会科学部総合法律コースのカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
講義形式ですが、みなさんにさまざまな質問をします。みなさん自身が考え、自分の意見を述べる練習をしてください。
・日程
1有価証券とは 2約束手形、為替手形、小切手 3手形行為 4他人による手形行為 5手形の振出 6手形の譲渡 7善意取得 8手形抗弁 9手形の支払い 10遡求 11手形保証 12白地手形 13電子記録債権
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業は講義中心としますが、要点をまとめたり、重要事項をメモするなどノートを取るようにしてください(疑問点も書きましょう)。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前にテキストを読むようにしてください。また疑問点について、まずは自分で考え、質問に来てください。
【成績の評価】
・基準
期末試験、小テストにより、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、授業への参加の度合いについて判断します。具体的には、(1)法律の語句について説明できるか、(2)具体的な事案における法的問題を指摘できるか、(3)法的問題に対し論理的に思考し、それを正確に文章によって表現できるか、(4)授業に積極的に参加しているかを判定します。
・方法
期末試験60%、小テスト40%
【テキスト・参考書】
テキスト:開講時指定します。 参考書:適宜指定します。
【その他】
・学生へのメッセージ
手形の利用は減少していますが、新しい制度(電子記録債権など)の基礎になっています。また理論の組み立てのトレーニングに役立つ事案がたくさんあります。
・オフィス・アワー
木曜日10時30分〜13時 コーエンズ研究室
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