憲法演習Ⅰ
 Seminar on Constitutional Law I
 担当教員:中島 宏(NAKASHIMA Hiroshi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
憲法学のテキストを少人数で輪読することを通じて、一定量の情報を簡潔にまとめ、それを報告し、問題点を議論する能力を磨くことを本演習のねらいとする。また、憲法問題に関連する歴史的・社会的背景、学説、判例それぞれを自らの力で調べ、総合的に検討する経験を積む。

【授業の到達目標】
①憲法学における基本的学習能力を身につけることができる。
②独力では通読することが難しいテキストを読むことで、専門書を読解する能力を身につけることができる。
③参加者との議論を通じて、社会性やディベート能力を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
憲法学、人権論、統治機構論

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
この授業は,現代社会の問題について憲法学の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
最近出版された憲法の教科書をテキストとし、これを参加者全員で詳しく読解していくという古典的スタイルをとる。毎週、担当者にレジュメを作成して報告してもらうことになる。報告担当者には、テキストとして読む教科書だけでなく、自分が報告する領域に関連する限りで、他の教科書や論文も調べてもらい、自分なりの問題提起をしてもらう。それを受けての自由な議論を行うことで、憲法学のより発展的な学習と法的思考のより良い習得を目指す。ゼミのこのようなスタイルは、ゼミの参加者人数や負担の軽重および報告能力を見ながら、適宜修正していくことも考えている。
・日程
1回目 ガイダンス
2回目 資料の調べ方
3~10回目 テキストの精読
11~15回目 最新憲法判例の分析

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
出席するだけでは意味がない。参加者には最低一回は疑問点や意見を述べてもらう。報告者には、担当の頁を的確にまとめ、十分に調べた内容を報告することが求められる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
ゼミで発言するためには、報告担当者ではなくても毎回テキストをしっかりと読み、自分の疑問点や意見を用意して来ることが求められる。また、日頃から新聞やニュースに目を通すことで、自分なりの問題意識を持っておくこと。報告者の報告や参加者の発言を振り返り、次回の自分の報告や発言の参考にすること。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した憲法学の基本的学習能力、専門書読解能力、ディベート能力を身につけるために、演習での活動に積極的・能動的に参画できていることが合格の基準です。
・方法
報告内容の充実度および議論の積極性に加えて、ゼミ論文またはレポートの完成度を評価対象とする。

【テキスト・参考書】
憲法学の知見を総合的に扱った基本書から、ロースクールでの学修を意識した判例重視の教科書まで、様々なテキストがある。その中から参加者と相談の上決定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
少人数で徹底的に本を読む機会は今しかない。この機会を是非活用して欲しい。
・オフィス・アワー
人社2号館3階中島研究室、木曜15時~17時。その他の時間はメールでアポイン
トメントを取ってください。

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