刑事訴訟法演習
 Undergraduate Seminar on Criminal Procedure
 担当教員:高倉 新喜(TAKAKURA Shinki)
 担当教員の所属:人文社会科学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
刑事訴訟法学への理解を更に深めるため、刑事手続の判例や論文等に関する学生による報告を通して、近年の判例や研究状況について基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、
(1)刑事手続に関する近年の判例や研究状況について説明できる。【知識・理解】
(2)刑事手続の判例や論文等に関する報告をすることを通して、事実関係と問題点を的確に把握し、従来の議論を踏まえた上で自説を説得的に展開することができる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
刑事訴訟、刑事手続、刑事裁判、刑事司法

【科目の位置付け】
本演習は、刑事訴訟法学分野の高度な「専門知」を獲得し、多様な場面で応用可能な法的知識とその運用能力を養うために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科のカリキュラムポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
演習形式であるから、教員からの一方通行の講義ではなく、学生の報告・質疑応答によって授業を進めていく。
・日程
具体的内容は、受講者と相談の上で決定する。

毎回、その日に割り当てられた学生が選んだ判例ないし論文について報告してもらい、それに基づいて質疑応答する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
それぞれの受講者が1回以上の報告義務を負う。また、学年末には3年次および4年次の学生に裁判傍聴のレポートを、4年次の学生に卒業論文・グループ卒業論文・卒業研究のいずれかを提出してもらう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
種本・種論文(なるべく新しくて注のしっかりしたもの)を参照し、そこに挙げられている資料を渉猟すると、その問題の全体像が見えてきて、自分の見解を持てるようになる。

【成績の評価】
・基準
1回以上の報告、裁判傍聴のレポートと自分が関心を持っている刑訴法上の問題に関するレポートを課すことにより、主体的な参加の度合い、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)のそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。
・方法
レポート(の中間報告)(50点)ならびに演習での報告および参加態度(50点)を見て総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
特に指定するわけではなく、随時紹介する予定であるが、さしあたり以下のものがあると、演習で報告する判例や自分が関心を持っている刑訴法上の問題に関するレポートのテーマを考えやすい。

別冊ジュリスト『刑事訴訟法判例百選[第10版]』
ジュリスト増刊『刑事訴訟法の争点(新・法律学の争点シリーズ6)』

【その他】
・学生へのメッセージ
新刊書籍、最新の論文、新聞報道等にアンテナを張り、新しい情報を入手する努力をしてほしい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を高倉研究室(人文社会科学部2号館3階)で設ける。在室中ならば随時対応する。長くなりそうならばメールで予約のこと。
takakura@human.kj.yamagata-u.ac.jp

11043005-2021-31-12559