国際取引法演習
 International Business Law Seminar
 担当教員:荒井 太郎(ARAI Taro)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):担当教員の商社法務部での30数年間の実務経験をベースにして、国際仲裁(訴訟)や国際契約交渉に関するノウハウを指導する。
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
毎年11月に東京で開催される「大学対抗交渉コンペティション」(主催:インターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティション運営委員会)にゼミで参加します。国内外の30数校の大学間で対戦する模擬仲裁(裁判)や模擬交渉への参加を通じて、国際ビジネスで求められる基本的な法的知識を理解するとともに、世界に通用するグローバルな考える力や交渉力を養うことが本演習の目的です。

【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、
1.国際取引法に関連する知識の基礎を体系的に習得できます。
2.ビジネスのトラブル解決や交渉に必要な実践的な問題解決能力や交渉力を身につけることができます。
3.将来企業や官公庁に就職した際に、法的な視点から問題を分析して業務を遂行できるリーガルマインドを身につけることができます。

【授業概要(キーワード)】
貿易取引、国際事業経営、国際取引紛争処理、国際ビジネス交渉、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は、さまざまな法律分野の専門知識を習得し、多様な場面で応用可能な実践的能力を養成する演習です(人文社会科学部総合法律コースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任つかう責任
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
(1)グループ分けしたチーム間で、大学対抗交渉コンペの過去の問題を使って模擬仲裁や模擬交渉を対戦形式で行う。
(2)大学対抗交渉コンペに必要な契約法・会社法・仲裁・交渉術等に関する書籍や資料を輪読する。
(3)大学対抗交渉コンペの大会参加の準備、大会本番の参加、大会参加後のフォローアップ
・日程
前期:上記(1)及び(2)の授業の日程を15回の授業で行います。
後期:上記(3)の授業の日程を15回の授業で行います。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
模擬仲裁(裁判)や模擬交渉に近道はありません。グループ内で協力して、問題の事実関係を詳細に分析し、争点を文献や裁判例で徹底的に検討・議論して、地道に準備をすることが肝要です。

・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
(予習のあり方)
テキストや教材の内容で理解できた部分と疑問に思った部分を整理し、疑問点は演習時にグループ内や全体討論で質問・議論して解消するよう努めて下さい。
(復習のあり方)
演習時間中に検討した仲裁や交渉の争点について、自分のグループの立場の有利不利を判断した上で、仲裁コンペや交渉コンペの落としどころを都度考える習慣をつけて下さい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した国際取引法に関する基礎的な知識について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
グループワーク及び仲裁コンペ・交渉コンペでのパフォーマンス(70%)と演習への積極的参加度合い(出席状況と全体ディスカッションでの貢献度)(30%)を総合的に判断して評価します。

【テキスト・参考書】
【テキスト】
受講生と相談の上決定します。
【参考書】
必要に応じて、都度紹介します

【その他】
・学生へのメッセージ
大学対抗交渉コンペの参加を通じて、何でも議論できる楽しいゼミにしていきましょう。
・オフィス・アワー
月曜日 13:00-14:30 荒井研究室(人文社会科学部2号館3階)
その他研究室在室中はいつでもOKです。

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