政治過程論1
 Political Process 1
 担当教員:川村 一義(KAWAMURA Kazuyoshi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 雑多な政治評論の流布により,あたかも政治は「ドラマ」であるかのように思われがちです。しかし,外観は違っても,政治的行動の背後には必ず規則性があります。
 前期は,政治的行動を展開するアクターたちを対象に,その役割と行動原理について理解を深めることを目的とします。

【授業の到達目標】
 この授業の到達目標は,民主主義社会の責任の一端を担う将来に向け,ジャーナリスティックな「評論」ではなく,理論に裏打ちされた「分析」を通じて政治を観察できるようになることです。

【授業概要(キーワード)】
民主主義,権力論,政治家,議会,官僚,政党,地方自治

【科目の位置付け】
 この科目は,地域における主体的な学習を行うために必要な,基礎的な素養を身に付けることを目的としています(地域公共政策コースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
 解説はレジュメ(WebClassにて事前配布)と板書によって進めます。もちろん質問は受け付けます。毎回,WebClass経由でコメントを送信してもらいます(成績評価の対象となります)。
 なお,受講人数によっては,オンライン授業(オンデマンド方式)となる可能性があります。
・日程
(1)概要説明
(2)政治過程論の基礎知識
(3)権力の概念
(4)構造とは何か
(5)権力論から見る戦後日本政治
(6)政治家の行動原理
(7)政党の組織原理
(8)議院内閣制と大統領制
(9)二院制
(10)官僚機構
(11)日本の官僚制
(12)日本の地方制度
(13)日本の地方政治
(14)現代日本政治の論点
(15)まとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 この授業では,重要な口頭説明をアドリブで行う可能性もあります。形式にはこだわらないので,ノートは必ずとって下さい。
 なお,本科目の履修が,政治過程論2を履修する前提となります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 文献を読むことも大切ですが,この科目では新聞等のメディア情報に多く接触する方が効果的です。その際は,情報をうのみにせず,多少冷めた目で見ることが重要です。その上で,授業で紹介した概念や理論・モデルを当てはめてみて,その内容をコメントに反映させると,効果的な学習につながるはずです。

【成績の評価】
・基準
 知識の修得および理解の度合いを期末試験で,汎用的技能の修得の度合いおよび主体的な参加の度合いをコメントで評価します。基準は,次の通りです。
①政治過程をめぐる概念や理論,モデルを正しく理解しているか
②それらを用いて現実政治を分析できるか
③時事問題に深い関心を寄せているか
・方法
 期末試験(60点満点)と毎回のコメント(40点満点)

【テキスト・参考書】
 この科目が主な対象とする日本政治に関する文献は山のようにありますので,特定のテキストを指定することはしません。参考文献として,各回に紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
 不明な点は必ず質問して下さい。
 きちんと出席(カードリーダーにて確認)した上でコメントを送信することが必要です。欠席したにもかかわらず,コメントだけ送信してもカウントされませんので,十分に注意して下さい。
・オフィス・アワー
 水曜日 12時30分~14時00分 川村研究室(人文社会科学部2号館3階)
 それ以外では,メール等で事前予約の上,適宜調整します。

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