日本外交論演習
 Seminar of Japanese Diplomacy
 担当教員:松本 邦彦(MATUMOTO Kunihiko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
幅広く日本外交にかかわる事象をテーマにして、演習生には種々の文献資料を集めて読み込み、それらをもとにしてレポートする技術、そして他人の発表をもとにして議論する技術の二つを学んでもらいます。

【授業の到達目標】
1)現代日本外交に関する基本的な知識を身につける。
2)日本の外交上の課題を調査・分析するために必要な情報収集・分析能力を得る。
3)自分なりの問題意識から考察と問題解決への模索ができるようになる。
4)考察・模索の成果を社会に発信するために必要な素養を得る。

【授業概要(キーワード)】
日本外交。国際関係。日本の対外関係。

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
現代の日本外交を考える上で必要な日本外交の基本的な知識を得て、論理的な思考力とその運用能力を身につけるための科目です。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
08.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
三年生については、まず冒頭に参加者それぞれのテーマを仮にであれ決めてもらいます。そして夏までは外交に関する基本的な文献を全員で講読しつつ、レポートの準備方法についても学んでいきます。(ゼミ生の希望により変更する場合があります。)
秋以降は、各自の個人論文のテーマに沿った準備作業を進めます。夏休み明けの中間報告ののち、先行研究論文のレポートを経て、冬休み明けの1月に個人論文の口頭発表をおこなったのち、2月に期末論文を提出します(四年生は卒業論文、卒業研究を1月はじめに提出)。期末論文集は簡易製本して、次の年度初めにお渡しします。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 仮テーマ発表
第3回 課題書決定
第4回以降 課題書講読
夏休み前:各自の中間報告
夏休み後:各自の中間報告
秋以降:先行研究紹介
年末:各自の中間報告
年明け:口頭発表(四年生は卒論・卒研の提出)
2月:期末論文提出

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
報告者は該当範囲についての要約と下調べ内容を簡潔に説明します。報告者以外は積極的に質問、意見を述べます。他の人による質問についても、“自分が報告者だったらこう答える”という想像をしながら質疑応答に臨みましょう。また、質疑応答の内容を手元で簡潔にメモしていく癖をつけましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 報告者は事前に該当範囲についての要約(レジメづくり)とともに、人物や専門用語などの下調べをおこないます。これが一回につき2時間程度。さらに口頭での発表の練習をおこない、不足する点の補足もおこないます。これが一回につき1時間程度。
 報告者以外は予定範囲を通読し、人物や用語、言い回しなどについて基礎的な下調べをおこない、さらに生じた疑問点を演習で質問できるよう準備します。これが一回につき2時間程度。
 演習後は、演習時のメモを読み返し、さらなる調べをおこない、次回の発表・質疑にそなえます。これが一回につき30分程度。
 また、専門の文献を読み込んでいく一方で、関連する時事的なニュースについてはYahoo! JAPAN の「テーマ」を「フォロー」するなどして、関心を持つとともに、各自の期末レポートにそなえた文献リストの作成をしていきましょう。これは毎日30分程度は意識しましょう。

【成績の評価】
・基準
 以下を合格の基準とします。
1)現代日本外交に関する基本的な知識を正しく理解していること。
2)日本の外交上の課題を調査・分析するために必要な情報収集・分析能力を得ていること。
3)自分なりの問題意識から考察と問題解決への模索ができるようになること。
4)考察・模索の成果を社会に発信するために必要な素養を得ていること。
・方法
演習時の講読の発表、期末論文に向けての中間発表などで三分の一。他者の発表の際の質疑応答で三分の一。期末論文で三分の一を評価します。

【テキスト・参考書】
レポート作成の入門書や外交・国際問題に関する本は演習中に随時紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
各自の期末論文作成のための参考書には高価なものが多く、また必要冊数も多いので、山形大学図書館に所蔵してもらうように早め早めに「学生購入希望図書」制度を活用していってください。
なお過去のゼミ論のテーマを下記ページに掲載しているので参考にしてください。
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/kougi/asia_seminar.htm
無断欠席と遅刻厳禁。お茶あり。時間超過は多々あり。
・オフィス・アワー
松本邦彦研究室(人文社会科学部1号館3階):水曜日の11時~14時。これ以外の時間帯を希望する場合、在室時ならいつでも(短時間は)対応しますが、長くなりそうな用件ならWebClassメッセージか電子メールにて予約してください。
※先生たち宛にメールやWebClassメッセージを送る前に一読をすすめます↓。
「松本宛(先生宛)のメールについてのお願い」
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/mail.htm

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