地域政策論演習
 Seminar on Regional Policy
 担当教員:本多 広樹(HONDA Hiroki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
地域政策に関する具体的な事例を調査・分析するにあたり,必要となる知識や技能を学ぶ.また,演習内で実際にフィールドワークを立案,実施することで,学んだ内容を各受講者が応用できる力を身に付ける.

【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は,
(1)地域政策に関する具体的な事例を取り上げ,要点を整理して説明できる.【知識・理解】
(2)入手したデータを元に,図表を作成して説明することができる.【技能】
(3)他の学生と議論を通し,課題の完成度を高めることができる.【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
地域政策,公共サービス,フィールドワーク,GIS

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
本科目は,「専門演習」に属し,専門科目で得た地域社会・公共政策に関わる知識を実際に運用する能力の修得を目指す.特に本科目は,現代社会が抱える問題について自ら調査を行う技能や,論理的な分析,考察や解決策の立案のための知識を習得するために編成される科目である.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1)地域政策に関わる文献の精読や,その内容に関わる議論を通して,地域政策の研究における着眼点や成果のまとめ方を学ぶ.
(2)調査手法や成果のまとめ方について,演習を通して習得する.
・日程
3年生
1,調査手法に関するテキストの輪読
2,調査計画の立案,フィールドワークの実践
3,作図演習
4,興味のある地域政策に関する報告
5,卒業論文構想発表

4年生
1,卒業論文の進捗報告
2,卒業論文の考察に関する議論

※履修者と相談の上で,内容の順序入替や変更を行う場合もある.

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・自分の考えを,他人に分かりやすく伝えるにはどうするか,自分の発表やそれに関する議論に加えて,他の学生の発表からも学ぶ.特に,図表の作り方,使い方が重要になる.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・演習内で提示されたレポート課題に取り組む.
・演習で習得した技能を用い,自分の興味関心のあるテーマについて調査,整理する.
・自身の卒業論文に関する文献を精読し,用語に関する知識を習得したり,必要なデータ,図表を整理したりする.
・自身が収集したデータから図表を作成する.

【成績の評価】
・基準
授業内での発表および議論への参加によって「主体的な参加の度合い」と「理解の度合い」を評価する.自身が取り上げた地域政策について的確に説明できていることと,他の学生と内容を議論できていることを合格の基準とする.
また,レポート課題により「知識の習得の度合い」と「汎用的技能習得の度合い(論理的思考力,文章表現力)」を評価する.自身が入手したデータについて,文章や図表で的確に説明できていることを合格の基準とする.
・方法
1,授業内での発表および議論への参加 50点
2,レポート課題 50点
1,2の合計点で評価を行う.

【テキスト・参考書】
テキストは使用せず,適宜参考文献を紹介する.
全体に関わる参考文献の例は以下の通り.
参考書:
梶田 真・仁平尊明・加藤政洋編 2007.『地域調査ことはじめ ―あるく・みる・かく―』ナカニシヤ出版.
神谷浩夫・梶田 真・佐藤正志・栗島英明・美谷 薫編著 2012.『地方行財政の地域的文脈』古今書院.
野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著 2012.『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帖』海青社.
橋本雄一編 2016.『四訂版 GISと地理空間情報―ArcGIS 10.3.1とダウンロードデータの活用』古今書院.

【その他】
・学生へのメッセージ
・自分が興味関心を持つテーマだけでなく,他の学生が興味関心を持っているテーマについても理解を深め,積極的に議論に参加してください.
お互いのテーマの共通点,相違点とその要因を考えることで,更なる理解に繋がります.
・演習内で習得した技能を用い,自分が興味関心を持つテーマについて情報収集,図表作成をしてみてください.
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を本多研究室(人文社会科学部棟2号館3階325)において,火曜日15時から16時に設けます.
会議や出張等で不在にしていることもあるため,確実に面談したい場合は事前にアポイントメントを取ってください.メールアドレスは初回の授業で提示します.
連絡はWebClassのメッセージ機能からでも構いません.

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