国際経済学a
 International Economics a
 担当教員:時任 翔平(TOKITO Shohei)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本講義では、基礎的な貿易モデルの構築と実証を通して貿易の持つ様々な効果について理解を深め、国や企業の経済活動や貿易・経済政策に対する多面的な見方・考え方を身に着けることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1) 何故貿易が起こるのか・貿易利益の源泉について説明できる。【知識・理解】
(2) 各種貿易モデルについて説明できる。【技能】
(3) 様々な貿易理論を用いて経済・貿易政策など現実の問題について討議できる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
国際貿易,貿易利益,比較優位,関税政策,非関税障壁

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
国際経済への理解を深めるため,貿易理論について基礎的な知識を得ることを目的とする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
1)スライドと板書を併用して講義を進めます。国際貿易に関連するニュースも取り上げていきます。
2)各自ノートを取って、わからない部分はその都度質問をしてください
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 ミクロ経済学と国際貿易
第3回 リカードモデル:技術の比較優位について
第4回 リカードモデルの数値例
第5回 特殊要素モデル:不均等な利益の再分配について
第6回 特殊要素モデル
第7回 ヘクシャーオリーンモデル:資源の比較優位について
第8回 ヘクシャーオリーンモデル:各定理について
第9回 ヘクシャーオリーンモデル
第10回 標準貿易モデル:一般化したモデルの構築
第11回 標準貿易モデルと各種分析
第12回 貿易政策の効果:部分均衡における関税政策
第13回 貿易政策の効果:一般均衡における関税政策
第14回 貿易政策の効果:非関税障壁
第15回 期末試験と解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)板書や授業スライドをノートに写すだけでなく、口頭での説明もメモしておくと復習に役立ちます。
2)講義中でなくてもいいので、わからない部分は積極的に質問してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業科目では,以下の課題等を課します。単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。
1)準備学修に必要な学修時間の目安は1.5時間/週です。(注)大学院設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
2)各貿易理論について基本的に回を跨いで学んでいきますので、毎回講義前に前回の復習をしておくと理解が深まります。
3)章ごとに課題を出しますので、必ず取り組み、わからない場合は質問をして、理解したうえで提出してください。
4)基本的に講義のみで理解できるようにしますが、参考図書を読むことでさらに理解を深めることができます。読み物として面白い書籍も紹介するので是非手に取ってみてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した3つの項目について、各章での課題と期末テストを通して判断し、合格の基準とします。
・方法
課題70点,期末テスト30点

【テキスト・参考書】
この授業の参考書として『P. R. クルーグマン他著(山形浩生他訳)「クルーグマン国際経済学 理論と政策(原書第10版)上・貿易編」(丸善出版)(2017)』があります。

【その他】
・学生へのメッセージ
国際経済学aでは国際貿易の基礎理論について学んでいきます。貿易関係のニュースなども拾って解説しますので、講義の内容と現実世界とのつながりを理解してもらえたらと思います。
・オフィス・アワー
講義時間外で意見・質問等がある場合、WebClassのメッセージを活用してください。また、直接面談したい場合は授業前又は後に受け付けます。

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