会計学2
 Accounting2
 担当教員:洪 慈乙(HONG Ja-eul)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
複式簿記の機構に支えられた現行企業会計の基本構造を理解することが目的です。本講義では、企業会計の役割を果たすために、企業の会計担当者などは企業の経済事象をどのように認識・測定して記録するのか、また、その記録にもとづいて決算財務諸表などの会計報告書をどのように作成するのかという一連のプロセスについて学びます。

【授業の到達目標】
会計学2を履修した学生は、
①会計測定システムの基本的論理構造を理解することができます。(理解)
②複式簿記の一連のプロセスを行うことができます。(知識・機能)
③会計情報の基本的要素を理解し、読むことができます。(知識・理解・機能・態度・習慣)
④決算財務諸表を作成することができます。(知識・理解・機能)
⑤会計情報を読んで、基本的な分析をすることができます。(知識・理解・機能・態度)

【授業概要(キーワード)】
企業会計、複式簿記、経済事象の認識・測定および記録、財務諸表

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
・経済・マネジメントコースのコア科目、地域公共政策コースの系列科目、人文社会科学共通科目群(高年次教養科目)
・この授業は、会計領域について中核となる学術的成果を習得し、現代社会が抱える企業会計の課題を解決するのに必要な理論的思考力を身につけるために編成される科目です(人社、経済・マネジメントコース ディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
12.つくる責任つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
企業会計の基本的論理構造に関する説明と、それに関連する問題を解決する実践的方法を並行して行います。
・日程
・会計学1につづく資産勘定の会計(16~19回)
16.消耗品、その他の債権・債務(1)
17.その他の債権・債務(2)
18.有形固定資産
19.無形固定資産と投資その他の資産
・負債勘定の会計(20回)
20.負債勘定の会計
・純資産勘定の会計(21回)
21.資本勘定の会計
・収益・費用勘定の会計(22~23回)
22.収益・費用の諸勘定と期間損益(1)
23.収益・費用の諸勘定と期間損益(2)
・決算(24~27回)
24.決算手続き(1)――試算表・清算表の作成――
25.決算手続き(2)――損益振替手続き――
26.決算手続き(3)――次期繰越手続き――
・財務諸表の作成および読み方(28~30回)
27.貸借対照表および損益計算書の作成(1)
28.貸借対照表および損益計算書の作成(2)
29.財務諸表を読む(1)
30.まとめおよび期末試験
詳しい授業日程は、1回目の授業で配付します。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学生自身が種々の参考文献を自主的かつ主体的に学習して、講義内容を批判的に摂取しましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
種々の参考文献を自主的かつ主体的に学習し、疑問・質問を探しましょう。(学習時間の目安:60分)
授業中理解できなかったところは種々の参考文献を調べて理解するようにしましょう。応用問題を解いてみることをお勧めします。(学習時間の目安:60分)

【成績の評価】
・基準
「授業への主体的な参加の度合い」、「知識の習得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を基準に評価します。
・方法
授業での活動もしくは小テストおよび課題(10)、期末テスト(90)

【テキスト・参考書】
テキスト:鶴見正史編著『複式簿記概説――財務報告の方法と論理――』、五絃舎。
参考書:久野光郎編著『新版簿記論テキスト』、同文舘出版。

【その他】
・学生へのメッセージ
会計に関する知識は社会に出て活躍するときに必要となります。簿記検定試験などにチャレンジするのも一つの勉強方法でしょう。
前期の授業「会計学1」を履修したうえで、続けて履修することが原則です。2年次後期の「財務会計a」、および3年次前期の「財務会計b」・「管理会計」・「公会計」などの会計関連科目授業の履修を希望する学生は、本授業を履修しておくことが望ましいです。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」は洪研究室(人文社会科学部2号館3階)において、原則、木曜日・13時~14時としますが、これに限らず在室いる時は随時対応します。確実に面談したい場合は、事前に予約をお願いします(連絡先は初回の授業でお知らせします)。

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