日本経済論
 Japanese Economy
 担当教員:小林 陽介(KOBAYASHI Yosuke)
 担当教員の所属:人文社会科学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 戦後の日本経済は、グローバル化や情報化の進展および新自由主義的な経済政策の展開を受けて、経済のソフト化・サービス化、非正規雇用の増加と格差拡大、金融自由化の進展と出口の見えない金融緩和の継続、福祉国家の再編と財政赤字の膨張など、さまざまな特徴や課題を有するようになっています。本講義は、それらをテーマごとに整理し、資本主義の歴史的変化という大きな視点からとらえることを目指します。
 講義では、まず第二次世界大戦後から現在に至る日本経済の歴史を概観した後、産業構造・生産システム、労使関係、金融システム、経済政策と財政などのテーマから、戦後日本経済の変容と現在の課題について検討します。
 テレビや新聞で報道されているさまざまな経済ニュースへの関心を高めると同時に、これらのニュースを読み解くための基本的視座を養っていくことが目的です。

【授業の到達目標】
(1)基礎的な経済用語を理解し、正確に説明することができる。
(2)第二次大戦後から現在に至るまでの日本経済の変化についてイメージを持ち、その概要を説明することができる。
(3)現在の日本経済が抱える課題について認識し、それらについての自身の考え方を論理的に展開できる。

【授業概要(キーワード)】
日本経済、景気循環、産業構造、生産システム、非正規労働者、格差社会、金融自由化、非伝統的金融政策、福祉国家、財政赤字

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で授業を行います。授業の実施形態は、対面と遠隔の併用とし、遠隔の場合はオンデマンド型とする予定です。現時点では対面が3分の2、遠隔が3分の1を想定しています。
・日程
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 日本経済の展開(1)
第 3 回 日本経済の展開(2)
第 4 回 日本経済の展開(3)
第 5 回 日本経済の展開(4)
第 6 回 日本経済の展開(5)
第 7 回 日本経済の展開(6)
第 8 回 産業構造と生産システム(1)
第 9 回 産業構造と生産システム(2)
第 10 回 労働と格差(1)
第 11 回 労働と格差(2)
第 12 回 金融システムと金融政策(1)
第 13 回 金融システムと金融政策(2)
第 14 回 経済政策と財政(1)
第 15 回 経済政策と財政(2)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・授業は配布資料(パワーポイント)に沿って行います。
・重要と思われる個所に線を引く、教員の口頭での説明を書き加えるなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・授業に関連する参考資料を配布します。予習として熟読してください。
・分からない用語については、辞書やインターネット等で調べるようにしてください。
・配布資料(パワーポイント)をもとに復習してください。
・授業中に紹介する参考文献に出来るだけ目を通し、より深く理解するよう努めてください。
・図書館やインターネットを活用して情報収集し、自分の考えをまとめておくことを推奨します。

【成績の評価】
・基準
・授業の到達目標で示した(1)の基礎的な経済用語を理解すること、および(2)の戦後日本経済の概要を説明できることが合格の基準となります。
・授業の到達目標で示した(3)の日本経済が抱える課題について自身の考え方を説得的に展開できることが、より高い評価を得るために必要になります。
・方法
提出物1回(30点)と期末テスト(70点)の配分で評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは指定しない。
<参考書>
・SGCIME編『現代経済の解読』第3版、御茶の水書房、2017年。
・SGCIME編『現代経済の解読』増補新版、御茶の水書房、2013年。
その他の参考書は授業中に紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
・前半(第7回目)が終了したタイミングでレポートを課します。
・テレビや新聞等から日本経済の動きをチェックするよう意識してほしい。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。

11062014-2021-31-12814