マクロ経済学演習
 Undergraduate Seminar in Macroeconomics
 担当教員:溜川 健一(TAMEGAWA Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
何故景気が悪くなるのか、金融政策・財政政策は景気をどのように変化させるのか。今後の経済活動はどのように推移していくのか。社会人として今後の経済活動を担う学生にとって、公的・民間問わずマクロ経済の動向を「ある程度」でも見通すスキルは必須といえる。こうしたスキルを身に付けることを目的に、本演習では、まず、マクロ経済学や計量経済学の基礎について学ぶ。その後、演習参加者が持つ興味に応じて、それに適した理論を深く学んでいき、卒業論文を執筆する。また、演習参加者の希望があれば、懸賞論文や学外発表も予定している。

【授業の到達目標】
履修者は、
(1)一国経済で起きていることや先行きに関してマクロ経済学を用いて分析できるようになる。【知識・理解】
(2)コンピュータを用いて数量的な分析ができるようになる。【技能】
(3)数量的な分析を行うことで、経済学はもちろん他の学問の抽象理論を、説得力のある形で現実的諸問題に適用する力が養われる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
マクロ経済学、計量経済学、実証分析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、経済的な課題について、経済学の観点から論理的に分析し、その解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部・経済マネジメントコースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
対面で授業を実施する予定である。
演習参加者が相談して決めたテキストを輪読する。
担当教員がコンピュータを用いた数量分析の手法について講義する。
・日程
3年次:マクロ経済学・計量経済学のテキストを輪読。
4年次:卒業論文の執筆に向けて、興味あるテーマの選定し、中間報告・最終報告を行う。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
演習では、研究報告・輪読など、学生が主体的に発言する機会が多くなる。積極的に発言する姿勢を持って演習に参加してもらいたい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学習したものを定着させるために、復習を十分に行ってもらいたい。また、理解をより深めるために、予習も欠かさず行ってもらいたい。

【成績の評価】
・基準
演習時の発言で主体的な参加の度合いを判断する。また、演習時の発表により当該学問の知識の習得度合いを確認する。そして、レポートなどの課題で理解の度合い、汎用的技能の習得の度合いを確認する。
・方法
演習への参加度(積極的な発言など)40%、発表(プレゼンテーションの内容)30%、課題30%の割合に基づいて評価する。

【テキスト・参考書】
相談して決める予定だが、候補としては以下。
グレゴリー・マンキュー、『マンキュー マクロ経済学 第3版I入門篇』、東洋経済新報社。
グレゴリー・マンキュー、『マンキュー マクロ経済学 第3版II応用篇』、東洋経済新報社。
齊藤 誠、岩本 康志、 太田 聰一、 柴田 章久、『マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)』、有斐閣。
白砂 堤津耶、『例題で学ぶ初歩からの計量経済学』、日本評論社。

【その他】
・学生へのメッセージ
基礎的なマクロ経済学を理解できる力と興味があれば、本講義の内容は大変興味深いものになるはずである。
・オフィス・アワー
木曜15時00分から17時00分 溜川研究室
その他の時間でも研究室に在室していれば質問に応じる。

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