意思決定論演習
 Seminar in Decision Making I
 担当教員:鈴木 明宏(SUZUKI Akihiro)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
経済学・経営学における決定主体の意思決定理論として、近年では主体間の相互的な影響を考慮した理論であるゲーム理論の発展が著しい。また、行動経済学・実験経済学は経済理論やゲーム理論の妥当性を検証したり既存理論より心理的側面を重視する分野であり、近年注目を浴びている。この演習ではそういったゲーム理論あるいはその周辺分野についてのテキストを輪読し視野を広げるとともに、意思決定理論そのものについての知識も深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
一人で読むのは困難な本でも全員で協力し読み進められるように努力することで協調性や忍耐力を身につけると共に、論理的思考力を鍛える。また、意思決定データの簡単な分析手法について理解し、自分でデータ分析ができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
ゲーム理論、行動経済学、実験経済学

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
定められたテキスト(毎年相談の上決定する)について、報告者を割り当てて輪読する。
・日程
毎回1~2章のペースで進む予定であるが、テキストの内容によって進む速度は適宜調整する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
報告者はテキストや論文の指定された範囲についてできるだけ他の者の疑問に答えられるようにしてくる。ゼミ中は報告者以外でも積極的に発言すること。また、要旨作成は必要としないが、資料は適当に報告者の判断で用意すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
テキストを通読するだけでなく、論理の飛躍がある箇所について埋める努力をする。
次週以降に使われる可能性のある定義や定理などを読み返しておく。

【成績の評価】
・基準
理解の度合い・汎用的技能の修得の度合いについては担当した報告の出来によって判定する。また、担当以外の時の発言などによって、主体的な参加の度合い・知識の習得の度合いを判定する。これらの合計点によって、演習の成績を決定する。
・方法
平常の成績(主体的な参加の度合い・知識の習得の度合い、理解の度合い・汎用的技能の修得の度合い)100点

【テキスト・参考書】
今年度のテキストは前半では統計ソフトRに関するものを予定している。後半では行動経済学・実験経済学に関する文献を読む。いずれも学生との相談の上決定する。
参考文献としては例えば
川越他『実験ミクロ経済学』『実験マクロ経済学』(いずれも東洋経済新報社)
多田洋介『行動経済学入門』(日本経済新聞出版社)
岡田章 『ゲーム理論』(有斐閣)
などを挙げておく。

【その他】
・学生へのメッセージ
本演習に限った話ではないが、経済学を理解・活用するためには数学や統計学の知識は不可欠である。卒業論文を書くためにも必要であるから、ミクロ経済学だけでなく経済数学や統計学も履修していることが望まれる。
・オフィス・アワー
水曜 13:00-14:30 鈴木(明)研究室
メール等による質問は随時受け付ける。詳細は担当教員のWebサイト(人文の教員一覧にリンクあり)を参照のこと。

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