経済情報科学演習
 Seminar in Economics and Information Sciences
 担当教員:田北 俊昭(TAKITA Toshiaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本演習では、都市・地域経済学と空間経済学分野について、経済理論と政策分析を包括的に学習する。現代的な課題や地域課題に対しての専門的な分析能力を身につけるとともに、学生は「関心のあるテーマ」を決定し、学術誌の研究レビューを行い経済学的な分析・運用能力をつける。具体的な研究テーマとして、空間経済モデル(住宅立地、企業立地、農業立地)、交通・情報通信ネットワークと都市成長モデル、観光と地域ブランド理論、情報化と地方政府の合併、少子高齢化問題、通信分析モデル(企業活動、電子商取引、遠隔教育、電子政府、遠隔医療・ケア、アミューズメント、音楽配信、映像配信)、感染・経済モデルなどを取り扱っている。

【授業の到達目標】
本演習を履修する学生は、
1)経済地理学、都市・地域経済学、都市・地域計画学の学際領域である「地域科学(Regional Science)」、都市・地域・国際システムを捉えるための「空間経済学(Spatial Economics)」についての専門的な知識を身に付けることができる。【知識・理解】
2)ミクロ経済学の専門的な知識(初級から中級レベル)の総復習を行い、完全理解することができる。【知識・理解】
3) 地域科学ないし空間経済学で解明されていない理論的課題、または現代社会においる重要なトピックを「研究テーマ」として決定して、関連研究のレビューを行い、理論・実証分析を行うことができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
都市・地域経済学 空間経済学(都市・地域・国際経済と立地理論) 交通・通信経済学
学生主体型授業(アクティブラーニング)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
本演習では、3年前半で、空間経済学理論および地域科学分野の分析手法について学習し、3年次後期より、各学生の関心のあるテーマについての卒業研究を開始する。研究テーマとしては、空間経済学モデル全般、情報通信(インターネット等)の経済分析を中心とするが、学生の興味に合わせて、研究指導可能な範囲の研究テーマを設定する。
・日程
毎回の演習は以下の内容である。
(基礎編)空間経済学および地域科学分野の分析手法(通年:3年)
●理論・分析手法の習得と適用事例の学習
(1)コンピュータを利用した経済分析(経済数学およびミクロ経済学全般)
(2)空間経済学理論および地域科学分野の分析手法の学習
(応用編)卒業研究(通年:3年(後期)および4年担当)
●過去の研究論文の紹介または研究経過報告
(1)空間経済学モデル(都市経済・地域経済モデル)
(2)情報通信・交通の経済分析
(3)観光学と地域ブランドに関する分析

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
3年学生は前期および後期を通して、空間経済学および地域科学分野の分析手法の習得と同時に適用事例を発表する。3年後期からの卒業研究がスタートする。空間経済学モデル(都市経済・地域経済モデル)と情報通信・交通の経済分析に分けて、毎回各分野1人の担当者が、過去の研究論文の紹介または研究経過報告を行う。また、3年後期以降の卒業研究については、毎週のオフィスアワーにて研究の打ち合わせを行なう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
発表内容については事前に、オフィス・アワーおよび発表前に相談を行なう。空間経済学および地域科学分野の分析手法については全員で学習し、卒業研究のテーマに合わせて関連研究論文についても理解に努め、お互いの研究について意見交換をすることが望ましい。

【成績の評価】
・基準
3年生前期は、「ゼミ報告(分析手法のみ)」により評価する。3年後期以降の卒業研究開始後については、「卒業研究の取組状況」および「ゼミ報告(分析手法または卒業研究)」により評価する。
・方法
3年:前期 手法発表(50点) 後期 手法発表(30点)研究・研究発表(20点)4年:前期 研究・研究発表(50点)後期 研究・研究発表(50点)

【その他】
・学生へのメッセージ
国家・地方公務員、地域計画コンサルタント、政府系および民間銀行等への就職、大学院進学を目指す学生にとって役立つ内容を提供したい。年間行事として、新歓、芋煮会、研究報告会(年2回)、卒業研究発表会、ゼミ合宿、卒業祝賀会などを行なっている。

経済数学、統計学、社会経済システム論、社会システム計画学、経済情報科学、都市経済学、計量経済学についても履修することが望ましい。
・オフィス・アワー
火曜日12:00ー13:00 14:30ー15:00

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