キャリア形成論演習
 Seminar on Career Development
 担当教員:浅野 えみ(ASANO Emi)
 担当教員の所属:人文社会科学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):新卒でリクルートグループ入社。営業として、就業・採用に係る相談を年間1000人程担当。
現在、キャリアコンサルタントとして、主に高校・大学生の就職相談と就職セミナーを、また社会人向けのコミュニケーションやリーダーシップ研修など、キャリアに関わる仕事一筋18年の経験を活かし、自分の「これまで」と「これから」のキャリアについて、仲間との関わりを通して学習できるよう、支援します。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「自己理解」と「社会理解」をベースとし、自分にとってのキャリア(仕事・人生)を考えることを目的とします。キャリアは、日々の生活、経験から形成されるものです。大学生活の充実や、進路選択に役立てることのできる内容を目指します。また、グループワークを通して、コミュニケーションスキルを向上させます。

【授業の到達目標】
(1)「自己理解」を通して、自分の「特性」に気付き、「自己肯定感」を育む=「自分の良さ」に気付くことができる。【理解】
(2)他者との関わりの中で、価値観の違いや、相手の良さを認め、視野を広げられるようになる。また、演習を通して、傾聴力や発信力等のコミュニケーション能力(=人前で話す・やり取りをする事が苦にならない状態)を身につけることができる。【態度・技能・習慣】
(3)世の中の情報に目を向け、自分の興味関心を探り、キャリアに繋がる「きっかけ」を見つけることができる。(=夢スクラップbook作成)【知識・理解・習慣】
(4)学生時代にやりたいこと・将来やりたいこと、の2つの視点でキャリアプランを描くことができるようになる。【理解】
→以上の事を通して、これらについて盛り込み、自分のキャリアプランを描き、学習の成果として、発表していただきます。

【授業概要(キーワード)】
キャリア形成・自己理解・興味関心・適職探し・ライフプラン・コミュニケーション

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は、将来のキャリアに対する展望を得て、適切な職業選択をするために、社会に出て働く意味や、職業についての実践的な知識を習得するものです。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
12.つくる責任つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
2単位授業:この授業は原則として毎週月曜日AM、以下のテーマと順番で行います。
テーマによって、2コマ続けて行う回もあります(*授業のある学生にいては配慮有)。
・日程
第1回 ガイダンス(授業の進め方・目的・キャリアについて)
第2回 自己理解: 性格 (エニアグラム)
第3回 自己理解: 自分史 (過去の振り返り)
第4・5回 自己理解:興味関心・価値観・能力
第6回 「夢新聞」作成&発表
第7・8回 自己理解:興味から適職を考える(VRT職業興味検査)
第9回 就業形態・業種・職種
第10回 業界・会社の違いを知る
第11回 グループ発表 社会×自分 
第12回 ライフプラン作成 第13回 ライフプラン相互検討会 第14回 ライフプラン発表会
第15回 発表会の振り返りと授業のまとめ
※ 授業の内容、順番が変更になることもあります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
演習:各回、ワークシートに沿って、個人作業、グループワークを中心に授業を進めます。主体的に考え、それを表現(記述・発言)することを求めます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業の最後に、自分の取り組みの反省を感想シートに記入し提出していただきます。
事前課題では、インタビューや、レポート作成を課す授業回があります

【成績の評価】
・基準
3分の2以上の出席を評価条件とし(出席点ではありません)、課題提出、授業内における活動、ライフプランのプレゼンテーションによって授業の到達目標の達成度を評価します。
・方法
*授業内の活動(60%) 出席点はなく、毎回グループ活動においての参画度について、自身でも振り返り、意欲的な活動を評価します。
*プレゼンテーション(20%) 授業の最後にライフプラン発表会を行い、ゲストと学生同士の点数を基に評価します。
*課題提出(20%)

【テキスト・参考書】
テキストは用いず、スライド、プリントなどを資料として配布します。
下記書籍が参考の一つです。
*山形大学基盤教育教育院編「スタートアップセミナー学習マニュアル なせば成る」山形大学出版会 2010年発行

【その他】
・学生へのメッセージ
・授業内容上、履修定員30名とします。受講希望者多数の場合は、抽選を行います。
・職業興味検査(500円程度)を自己負担してもらいます。
【受講生の声:2020後期】
・真剣に取り組むほど、結果がついてくる講義で満足が高かった。この講義を受講できて本当に良かった。早く就活準備をしたくなった(2年女)
・いつの間にか、初対面の人と楽しく話す自分がいた。自分の意見も、すぐに言えるようになった。(2年男)
・自分の気持ちを伝えたり、すぐに行動に移せたりと、自分が変われた。多様な価値観も知れて、この授業のおかげで知り合いも増えた。(先輩や後輩関係なく、たくさん相談できたのもよかった)気になる職業も見つかった。(3年女)
・わからないことや興味のあること、やろうと思ってもできなかったことにトライしたり、調べる癖がついた。スケジュール管理やタイムマネジメントの能力が身についたのは、人生初の生活が変わったきっかけとなった。(3年男)
・オフィス・アワー
授業時間外で学生からの質問を受け付けるオフィスアワーについては、初回授業時に伝達します。
また、月・火曜日は、キャリアカウンセラーとして、大学のキャリアセンターにおります。

11011003-2021-31-18003