【授業の目的】
観光産業に関する一般的知識を身につけ,地方,とくに東北地方がおかれた状況を理解するとともに,現状において挙げられる課題に対して何ができるかを考え,自分なりの意見を持つことを本授業の目的とする。
【授業の到達目標】
本講義を受講した学生は, 1観光産業に対する基礎的知識を身につけることができる。 2東北地方の観光の現状を理解することができる。 3東北地方の観光振興に対して自分なりの意見を持つことができる。
【授業概要(キーワード)】
国内観光,インバウンド観光,産業,地方創生
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
この授業は,地域の課題を観光産業の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
観光産業に関する全国的な動向を理解した後,地方観光の現状について考える。<理想と現実>,<中央と地方>,<大手と中小>,<先行と後進>のギャップを認識しながら,地方の観光地が「今」取り組まなければならないことを考え,難しい問題であるからこその面白さややりがいを見出す。
・日程
第1回 講義の進め方とガイダンス 第2回 日本の観光政策の概要 第3回 インバウンドプロモーション 第4回 「観光立県山形」の確立に向けた取組みについて 第5回 山形市が取り組む観光振興 第6回 鉄道事業のWith/Afterコロナに向けた施策について 第7回 ツーリズム産業における航空事業の役割 第8回 ツーリズム産業におけるバス事業の役割 第9回 モビリティ革命とMaaS 第10回 旅行業における地域活性化の取組みとこれからの目指す方向性 第11回 海外から見た東北の観光地 第12回 老舗としての地域貢献 宿泊業として地方観光の今後を考える 第13回 with/afterコロナ時代の宿泊-農泊による地域活性化- 第14回 地方観光の現状と今後の分析 第15回 総括
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各単元で紹介される事例を理解し,講師が何を伝えようとしているかを考えながら,自ら進んで授業に参加する意識をもって受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
身近なニュースに気を配り,東北地方でどのような観光振興策が採られているかについての情報を把握するようにしておくこと。
【成績の評価】
・基準
各単元ごとに課すミニレポートは,観光産業に対する基礎的知識を身につけ,東北地方の観光の現状を理解し,観光振興に対して自分なりの意見を持っていることを合格の基準とする。
・方法
第2~14回までのミニレポートの内容 (各10点満点で採点した合計に10/13を乗じる)
【テキスト・参考書】
各単元ごとに担当教員が作成した資料を講義内で配布するので,事前の用意は不要である。
【その他】
・学生へのメッセージ
単元ごとに担当教員が替わるオムニバス形式の講義である。担当教員は国県市の行政,運輸交通業,宿泊業,民間シンクタンク等で活躍する方々であり,観光産業を様々な視点から理解することができる。観光産業はもとより,将来,旅行業や公務の職に就こうと考えている学生諸君に是非受講してもらいたい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を山田研究室(人文社会科学部棟3号館6階)において,木曜日の8:50〜10:20の間に設ける。出張等で不在の場合があるので,確実に面談したい場合は事前にWebClassのメールで連絡を入れること。COVID-19の感染拡大等により,大学への立ち入りが困難な場合には,WebClassのメールで質問を受け付ける。
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