教育実践実習事前・事後指導
 Pre- &Post- guidance for Teaching practice
 担当教員:学部教育委員会委員長
 担当教員の所属:人文社会科学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:集中  単位数:1単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
【事前指導】教育実習に向けて、学校教育・生徒の発達の特質・学級集団・学級経営・道徳・授業評価など、実習前に理解しておくべき内容について学ぶことを目的とする。
【事後指導】自身が受けた教育実習を振り返り、授業と実習全般について考察した上で、卒業するまでに深めておくべき自己の課題を明確にする。さらに、教育実習を終えた段階で、教職について自分なりに考察することを目的とする。

【授業の到達目標】
【事前指導】
オリエンテーション、学校教育全般について、生徒の発達の特質について、学級集団・学級経営について、道徳について、評価についてなど、合計9回の授業を受け、オリエンテーションを除いた8回分の内容について理解した上で、各回で提示される課題についてミニレポートを記述することができる。
【事後指導】
自身の教育実習を振り返り、教科指導・生徒指導、教材について考察し、今後の自身の学習課題を見い出すことができる。

【授業概要(キーワード)】
学校教育、学級集団、学級経営、発達、道徳、評価

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この事前・事後指導は、教育実習とセットになっているため、教育実習に参加する学生は必ず受講しなければならない。教育実習は、教師の責務の重大さに対する自覚に基づき、高い倫理観と責任感をもって実際に子どもたちにかかわる貴重な機会となる。事前指導は、教育に対する使命感と情熱、問題意識を持って教育実習に臨むための心構えと準備を行うものであり、事後指導は、それらについて自己省察を行うものである。

【授業計画】
・授業の方法
【事前指導】
○事前指導の全体指導では、第1回目にオリエンテーションを行い、第2~9回は、テーマごとにオムニバスで複数の教員が講義を担当する。
○附属中学校の研修会を事前指導の一部として位置づけ、レポートを書いていただく。
【事後指導】
○3年次の9月に全体指導を実施する。
○教科指導についての振り返りを行い、教科別課題として各自でレポートを執筆する。
・日程
【事前指導(2年次)】(24時間)
第1回 教育実習オリエンテーション
第2回 児童・生徒の発達の特質の理解
第3回 学校教育全般の理解
第4回 学級集団の理解
第5回 学級経営の理解
第6回 個々の児童・生徒理解・受容の方法
第7回 道徳の時間と指導案の作成
第8回 教育活動全般の評価の方法の理解
第9回 授業評価の方法の理解

【事後指導】(6時間)
3年次の9月に全体指導(合計2コマ分、4時間):教科指導についての反省、生徒指導についての反省、教育実習全般の反省と今後の学習課題の意識化
3年次:教科指導についての反省(合計1コマ分、2時間)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
特に「事前指導」において、次のことに注意が必要です。
○「授業計画」で記した日程のすべての授業に出席し、第2回~第9回の合計8回分について、毎回ミニレポートの提出が必須になります。各回について、一週間以内にミニレポートを提出していただきます。
○附属中学校の研修会に参加した後、レポートを提出していただきます。
○8回分のミニレポートと附属中学校の研修会後のレポートの提出がない場合は、基礎実習を行うことはできません。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
○全体指導の第2~9回のミニレポートの提出期限は、各回、一週間以内とします。授業時間外に執筆し、この〆切を守って提出してください。ただし、授業担当者によっては、授業時間内にミニレポートを書いていただく場合もあります。
○一週間以内にミニレポートを提出できない場合、授業担当者の先生の研究室へ必ず事情を説明しに行ってください。
○授業を欠席せざるを得ない場合(「介護等体験等」、「忌引き」などのため)、授業担当者の先生の研究室を訪問し、必ず「代わりとなる課題」を受け取ってください。

【成績の評価】
・基準
【事前指導】
全体指導については、合計9回の授業を受け、合計8回分の内容についてミニレポートを期限を守って提出することを合格の基準とします。
【事後指導】
自身の教育実習を振り返り、教科指導・生徒指導、教材について考察し、今後の自身の学習課題を見い出すとともに、教科別課題としてレポートを書いて提出することを、合格の基準とします。
・方法
○2年次の事前指導における全体指導で、8回分の授業内容について、合計8つのミニレポートをすべて提出することを最低条件とします。8回分のミニレポートがすべて提出されていない学生については、基礎実習に参加することができません。
○事前指導と事後指導とがセットになって、1単位が出されます。
○「事前・事後指導」の単位が認定されなかった場合は、たとえ「教育実践実習」に参加していたとしても、その「教育実践実習」は無効となります。(ただし、「教育実践基礎実習」の1単位は認められます。)
○配点は次の通りです。
・事前指導レポート(全体指導)【50点】
・事前指導レポート(教科(附属中学校での研修会参加))【30点】
・事後指導レポート(教科別課題レポート)【20点】


【テキスト・参考書】
【テキスト】
山形大学『教育実習の手引き【中学校実習編】』
毎回、プリントを配布したり、パワーポイントで資料を提示したりします。
【参考書】適宜、授業担当者が紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
【事前指導】
○「介護等体験等」や部活の試合など、事前に予定がわかっている事情については、事前に授業担当者の先生に「欠席届」を提出し、先生から、代わりとなるミニレポート課題を受け取り、指定された提出期限まで(原則として「授業日から一週間以内」)に、学生センターのボックスではなく、先生が指定された場所に提出してください。
○部活の試合、大会などのために欠席する場合は、顧問の先生の押印のある「欠席届」を提出してください。
○病気やけがで授業を欠席した場合には、授業後、速やかに(原則として「授業日から一週間以内」に)授業担当者の先生の研究室を訪問してください。
※詳細については、第一回目のオリエンテーションで説明がありますので、よく聴いてください。

・オフィス・アワー
複数の先生方が授業を担当されますので、それぞれの先生の指示に従ってください。会議や出張等で不在になられることもありますので、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、それぞれの先生の授業で確認してください。

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