教職実践演習(中学校・高等学校)
 Teacher Training Practice (Social Studies)
 担当教員:山﨑 彰(YAMAZAKI Akira),山内 励(YAMANOUCHI Hagemu),和泉田 保一(IZUMIDA Yasuichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校現場における教員経験がある教員が、その経験を活かして今日的な課題への対応を指導する。
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
高等学校での教職経験者と「教科に関する科目」に関わる学部教員が連携して授業を進め、中学校社会科・高等学校地理歴史科・高等学校公民科の教育職員が備えるべき資質とは何かを考える。具体的には、教員として求められる以下の4つの事項を確認することを目的とする。①使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項、②社会性や対人関係能力に関する事項、③生徒理解や学級経営等に関する事項、④教科内容等の指導力に関する事項。

【授業の到達目標】
この演習を履修した中学校社会科並びに高等学校地理歴史科・公民科の教育職員免許取得を目指す学生は、
(1)教員としての使命や服務・倫理を自覚して教科指導及び学級経営の探究にあたることができる。
(2)共感や協働を大切にしながら社会性や対人関係能力を身に付ける取り組みをすることができる。
(3)生徒の発達段階や学習課題に合わせて個人あるいは学級・学年集団に対して生徒指導・学級経営できる技能を修得することができる。
(4)専門的な知識や技能を生徒の発達段階や学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身に付けることができる。

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
教職課程科目履修の集大成であり、教育職員免許取得のための仕上げの授業である。学部・学科・コースのカリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
講義、資料分析、課題研究、発表、討論、実地見学などの方法によって行う。
・日程
1 授業のねらいと授業計画
2 教職の使命      
(1)教育の現状と課題
(2)教育への期待
(3)めざす教育
3 生徒理解と学級経営  
(1)教職の仕事
(2)学級担任の役割
(3)学級活動づくり
(4)生徒理解
(5)生徒指導
4 教科指導       
(1)授業計画
(2)授業づくり
(3)教材研究
(4)発表・討論学習
(5)教科指導の課題
5 教職へのステップ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1単位時間の授業構成や全体の流れに留意して、授業の一つひとつが教員資質の向上に結びつくよう受講する。「将来、教員としての責任を担うことになる」という自覚を持ち、授業中の意見交換には積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日ごろの教育問題に関心を寄せるとともに、講義に必要な資料の事前準備や演習課題を怠らないようにする。教育実習期間中に自分が作成した記録や、指摘された点を整理しておく。
授業で扱った事例や資料をその都度確認し、自身の教育活動構想に発展させるように努める。授業中に指摘された問題点は必ず記録し、その改善法を検討する。

【成績の評価】
・基準
①学習関心、②課題レポート、③発表・討論、④出席状況を見ながら、「主体的な参加」「知識の修得」「理解」「汎用的技能の修得」の度合いについて判定し、その合計点を用いて評価する。①については、知的関心、教育問題・学級経営・教科指導に関する課題意識、受講を通じての成長・成果を評価する。②については、テーマごとの課題に対する到達度を評価する。③については、テーマに対する取り組み姿勢、意見の説得力、受講者間の協同・協調性を評価する。④については、授業への意欲・参加姿勢を評価する。
・方法
学習関心(20点)、課題レポートと発表・討論(60点)、出席状況(20点)を目安に評価する。やむをえない理由で欠席した場合を除き、毎回出席することが成績評価の前提条件となる。

【テキスト・参考書】
テキスト 必要な資料は授業で配布・紹介する。
参考書 文部科学省『中学校学習指導要領』・同解説・『高等学校学習指導要領』・同解説(地理歴史編)・同解説(公民編)

【その他】
・学生へのメッセージ
明日の教育をつくる中核になるという気概を持って履修にあたってほしい。
・オフィス・アワー
山内 励 随時対応する。連絡先は授業で知らせる。
山崎 彰 火曜日10時30分~12時10分 山崎研究室
和泉田 保一 月曜日 14時40分~16時10分 和泉田研究室

11080026-2021-31-18227