教職実践演習(中学校・高等学校)
 Teacher Training Practice (English)
 担当教員:鈴木 亨(SUZUKI Toru), 手塚 美雄(TEZUKA Yoshio)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):手塚美雄:山形県高等学校教諭・校長経験有
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中学校英語、高等学校英語の教育職員が備えるべき資質とは何かを考える。学級経営部分に関しては中学校ないし高校での教職経験者が、教科指導部分に関しては教職経験者と「教科に関する科目」に関わる人文学部の教員が、それぞれ担当して授業を進める。

【授業の到達目標】
中学校英語と高等学校英語の教育職員免許の取得を目指す学生が、人文学部で学んできた専門的な知識や技能を、生徒の発達段階、学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身につけるととともに、生徒の発達段階や学習課題に合わせ、個人あるいは学級・学年集団に対して生徒指導・学級経営を行う技能を修得できる。また、教員としての使命や服務・倫理を自覚し、教科指導及び学級経営のマイクロ・ティーチングなどの場で、協働作業を通して対人関係能力や社会性を身につける。

【授業概要(キーワード)】
英語、英語教育、教育職員免許

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
教育職員免許取得のための仕上げの授業である。学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
発表、討論、講義、見学など様々な方法によって実践的指導力を身につける。
・日程
第1回 オリエンテーション・自己紹介・意見発表及び討論(教育全般について)

第2回 講義及び討論(学級経営①/教育課題①)
第3回 講義及び討論(学級経営②/教育課題②)
第4回 講義及び討論(学級経営③/教育課題③)
第5回 講義及び討論(生徒指導・部活動/教育課題④)
第6回 英語授業の実際(中/高等学校での授業見学)
第7回 Practical English Teaching: Effective Warm-up Activities I
第8回 Practical English Teaching: Effective Warm-up Activities II
第9回 Practical English Teaching: Effective Use of Textbooks I
第10回 Practical English Teaching: Effective Use of Textbooks II
第11回 Practical English Teaching: Teaching English through English I
第12回 Practical English Teaching: Teaching English through English II
第13回 Practical English Teaching: Effective Ways of Team-teaching with an ALT I
第14回 Practical English Teaching: Effective Ways of Team-teaching with an ALT II
第15回 まとめ及び授業評価
*上記の日程は、受講者数、実地見学校の事情などによって変更することがある。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
「教員としての責任を将来負うことになる」という自覚を持つこと。また、授業における意見交換には積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・予習のあり方:教育実習期間中に自分が作成した記録や現場の教職員から指摘された点を整理し、それらを踏まえて「履修カルテ」を作成する。事前配布資料に目を通し、模擬授業や討論に向けて準備をする。
・復習のあり方:授業中に行った模擬授業等で、担当教員から指摘された問題点は必ず記録し、その内容を確認して改善法を検討する。

【成績の評価】
・基準
①中間レポート、②討論・発表、③期末レポートによって成績を評価する。①においては、授業内容の理解に基づき、自分の課題と到達点が明確になっているかどうかを評価する。②においては、やむをえない事情による以外は毎回出席し、テーマに関して積極的に解決しようとする責任感を持ち、他の受講者と協力しながら生産的な議論をし、その中で自らの意見について説得力をもってまとめることかができるか、という観点から主体的参加の度合いを評価する。③については、受講を通じて、学級経営や教科指導に関する知識の修得と理解がどの程度進んだか、その成果を評価する。また、①②③を通じて汎用的技能(論理的思考力、文章表現力、発表力等)についても評価する。
・方法
(1)前期レポート:学期の前半で取り扱ったテーマの中からひとつ選び、その概要及び自分の考えをまとめる。【20点】
(2)学期を通じての授業における討論・発表【40点】
(3)後期レポート:学期の後半で扱う英語教育に関する内容(TT, Grammar, TETE, etc.)から一つ選び、それについて自分が理想とする授業を文章にまとめる。(テーマについての現状分析、課題、目指す姿、そのために自分が身に付けなければならないこと等)【40点】

【テキスト・参考書】
必要に応じてプリントを配布する。参考文献もトピックに応じて授業で紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
一方的な講義ではなく、自由な意見交換や実践的な模擬授業を重視した授業なので、積極的な態度で参加することが望まれます。
・オフィス・アワー
火曜日9・10校時、人文社会科学部3号館6階、鈴木亨研究室。ただし、メール等であらかじめ連絡をもらえれば、上記以外の時間でも対応します。

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