【授業の目的】
現代の児童生徒の心身の状況を把握から健康相談活動の必要性を理解し,その解決に向けた保健室における健康相談活動の理論的背景・進め方・技法について基礎的な知識を習得する。さらに,演習を通して基本的な対応ができることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)児童生徒の心身の状況について知り,健康相談活動が新たな職務として確立された経緯(必要性)を理解する。 2)健康相談活動の理論と進め方・技法について説明できる。 3)児童生徒の健康問題・課題に応じて基本的な対応ができる。 4)事例検討に積極的に参加できる。
【授業概要(キーワード)】
保健指導 カウンセリング能力 心身相関 保健室の機能
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
”養護教諭の新たな役割”である健康相談活動について基本を学び,児童生徒の健康問題・課題に効果的な対応ができる実践力を養うものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
1)健康相談活動の基本(考え方・方法・技法)を解説する。 2)保健室において対応頻度の高い事例について,学生が分担して調べて発表,質疑応答,意見交換によって理解を深める。 3)ロールプレイによる演習をとおして実践力を高める。
・日程
1.健康相談・健康相談活動の基本的理解 2.健康相談・健康相談活動を支える諸理論及び技法 3.健康相談・健康相談活動の進め方① 4.健康相談・健康相談活動の進め方② 5.健康相談・健康相談活動の実践効果を支える視点 6.健康相談・健康相談活動からつなぐ保健指導の基本と進め方 7.健康相談・健康相談活動と連携 8.健康相談・健康相談活動の記録と事例研究 9. 演習① けが・慢性疾患 10.演習② 発達障害 11.演習③ 不登校・いじめ 12.演習④ いじめ 13.演習⑤ 虐待 14.演習⑥ 自傷行為 15.まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)予習を行い授業内容の理解に努めてください。 2)保健室で頻度の高い事例の対応を演習中心に進めます。事前の調べ学習を確実に行い発表できるようにしてください。また,発表者以外の人は,積極的に質問するように心がけてください。 3)ロールプレに積極的に参加してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業で扱う内容について,テキストや参考文献に目をとおして,内容の適切な理解に努めてください。 2)授業で習った内容について,毎回指定された日までレポートを提出してください。
【成績の評価】
・基準
1)健康相談活動の基本(考え方・方法・技法)を説明できる。 2)実際場面を想定し基本的な対応の仕方を説明できる。 3)ロールプレイに積極的に参加することで実践力を高め,主体的に考察できる
・方法
授業態度40点,レポート課題2回(30点×2)により判定します。
【テキスト・参考書】
教科書 ・ 大谷尚子他 新版「養護教諭の行う健康相談」東山書房 参考書 ・文部科学省「教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引き」
【その他】
・学生へのメッセージ
児童生徒の保健室での対応力を高めるために,積極的な意見交換をお願いします。
・オフィス・アワー
火・木・金曜日 15:30~17:00 その他講義で日時調整に柔軟に対応します。
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