経済学を通じて我々の生活を考える(人間を考える)
 Introduction to Economics (Humankind)
 担当教員:溜川 健一(TAMEGAWA Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 本講義の目的は、経済学の基礎的な理論を学ぶことである。 
 講義は、「ミクロの視点」と「マクロの視点」の2パートに分かれている。
 「ミクロの視点」では、まず、個人、企業がどう意思決定をしているかを考える。次に、ある特定の財・サービスの市場について、どのように価格が決定するか、その状態は社会的にみて望ましいのかどうかについて考える。
 「マクロの視点」では、個人を束ねたものである国レベルの話が主体になり、国レベルの経済規模の計測、「経済規模」がどのように決まるか、また財政・金融政策がどのような効果を持つのかについて考える。

【授業の到達目標】
 この講義を履修した学生は、
1.個人の意思決定の仕方などを理解できる。【知識・理解】
2.一国経済を記述する統計の読み方を理解できる。【知識・理解】
3.新聞の経済欄を読んで理解することができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
ミクロ経済学、マクロ経済学、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
 経済学を学んでおけば、他の社会科学系の学問の理解も深まるはずである。

【授業計画】
・授業の方法
 配付する資料に基づいて講義を行う。また、学生の発表・質疑応答も予定している。
・日程
1.イントロダクション
「ミクロの視点」
2.希少性、機会費用、埋没費用、効用、利潤
3.比較優位
4.需要曲線
5.供給曲線
6.公共財と私的財
7.情報の非対称性
8.不確実性の下での意思決定

「マクロの視点」
9.一国の経済規模:国内総生産、三面等価
10.貨幣とは?
11.物価水準とは?:消費者物価指数、GDPデフレーター
12.統計から日本経済をみてみよう
13.GDPの決定を簡単な経済モデルで考える
14.財政政策、金融政策
15.これまでのまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 自分の身の回りの出来事と学習した内容を照らし合わせて講義を聞いてもらいたい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 参考書として下に挙げてある本を見て知識を補完すると理解が深まるはずである。

【成績の評価】
・基準
 講義で学習した経済学の基礎的な事項を適切に説明できることが合格の基準となる。
・方法
平常点30%、中間課題20%、期末試験50%で評価する。平常点については、授業への参加の程度や発言の積極さなどから判断して決める。

【テキスト・参考書】
以下は復習などに使って欲しい参考書。
N・グレゴリーマンキュー『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社。
家森信善・小川光『基礎からわかるミクロ経済学』中央経済社。
家森信善『基礎からわかるマクロ経済学』中央経済社。

【その他】
・学生へのメッセージ
 数式をあまり使わずに説明していく予定である。ミクロ経済学やマクロ経済学を学ぶ前に受講しておくと良い。
・オフィス・アワー
オフィスアワーについては下記の時間・場所に設ける。
木曜日、15:00〜17:00、人文社会科学部1号館、3階、溜川研究室。

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