資源から社会を考える(共生を考える)
 Reflect on Society from Resources (Living with Diversity)
 担当教員:中島 和夫(NAKASHIMA Kazuo)
 担当教員の所属:理学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):36年間理学部教員として授業を担当した。2019年以降は非常勤講師として基盤教育を担当している。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
私たちが生活をしていくために不可欠なものは資源です。資源は、天然資源(エネルギー資源、鉱物資源、水資源など)、文化的資源(情報、芸術、観光など)、人的資源(労働力、資本、技術、組織など)に分けることができます。また、社会にはさまざまな問題があります。これらの問題のひとつを取り上げてグループで議論し、主に文化的・人的資源の観点から解決する方法を仮想的に考えていきます。

【授業の到達目標】
グループワークを通して社会のさまざまな問題について発見し、さまざまな考え方があることを知ることができます。また、グループで議論することにより、積極的な発言に慣れ、協調性を養います。さらに、ブレインストーミングとKJ法を理解し、レポートの書き方に慣れることを目指します。この授業を履修した学生は、
 1) 他人の意見を聞き、自分の意見を伝えることができるようになる【態度・習慣】
 2) ブレインストーミングにより問題解決に向けた取り組みを行うことができる【態度・習慣】
 3) KJ法を使ってレポートを効率よくまとめることができる【技能】
 4) レポートの仕組みを知り、よりよい書き方を実践できる【技能】
ことを目指します。

【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング)、グループワーク、ブレインストーミング、KJ法、文化的資源、人的資源

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
この授業は、グループワークの手法を活用して、社会のさまざまな問題点を発見し、解決への糸口を議論していきます。その過程で、大学生活、社会生活への道しるべになることを期待します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
受講生は何人かのグループに別れ、問題点の発掘や整理、調査検討して内容をまとめていきます。そのいくつかの段階でプレゼンをして、他のグループの内容を聞きながら、問題点の議論などを進めます。最終的に修正した内容をレポートとプレゼンで示してもらいます。
・日程
(予定)
1. ガイダンス(オンラインとします)
2. ガイダンス2,資源と環境についての概説(以降は教室での対面授業です)
3. 新聞記事紹介と問題点の発掘
4~5. 問題の発掘(ブレインストーミングとKJ法を利用)
6. レポートの書き方とまとめ
7~8. プレゼンテーションと全体討論
9. レポートまとめの検討
10~11. 追加調査、再検討
12~14. プレゼンテーションと総合討論
15. 最終レポート作成

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業はグループ内での作業、まとめ、プレゼンテーションと全体でのディスカッションなどによって進めていきます。相手の話を理解しながら、積極的な発言や参加をすることが重要になります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
グループで話し合った課題に向けて、図書館やインターネットを活用し、情報収集を事前に行い、自分の考えをまとめておく必要があります。また、グループワークやプレゼンテーションの内容や進め方等について反省点をまとめておくこと。

【成績の評価】
・基準
グループワークを通して社会の諸問題について深く考察できること、他者を理解しながら自分の意見を正確に伝えられることを評価の基準とします。
・方法
グループワーク、プレゼンテーション、ディスカッション(40点)、まとめレポート(60点)

【テキスト・参考書】
参考書として
   ・木下是雄「理科系の作文技術」中公新書
   ・川喜田二郎「続・発想法」中公新書
   ほか

【その他】
・学生へのメッセージ
皆さんが集まって議論し、作り上げた内容が社会のために必要であればそれは立派な資源です。その意気込みを持って受講してくれることを期待します。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。その他の日時での対応については授業の時に説明します。

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