人権と共生(共生を考える)
 Human Rights (Living with Diversity)
 担当教員:今野 健一(KONNO Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自然科学の分野で用いられがちな共生の概念を社会的な次元に位置づけ、人権の保障という視角から、共生の課題を法的に考える態度を養うことを目的とする。また、人権問題に関する知識と理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)共生社会のための人権保障の意義を法的に説明できる。【知識・理解】
2)人権問題の歴史的・社会的・経済的背景について説明できる。【知識・理解】
3)人権問題の解決に向けた多様な方策に関する基本的な事項を説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
人権、共生、憲法

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、共生と人権について様々な視点から考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
講義を通じて、人権の保障に関する基本的な法的概念や具体的な法制度を概説する。また、具体的な人権課題についてグループワークにより共に考える機会を提供する。
・日程
1)ガイダンス
2)講義(6回):憲法の保障する人権、マイノリティの人権問題
3)グループワーク(6回)、発表(2回)
*グループ分けは2回行う(テーマは異なる)。
*各回グループワーク3回と発表1回。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)配布資料を参照しつつ、講義内容を適切にノートテイクするとともに、適切な内容理解に努めること。
2)グループワークに基づく発表について、内容理解に努めるとともに、疑問点などは積極的に質問するよう努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業で理解の追いつかなかった箇所は、紹介された参考文献やインターネットなどを活用し、自分なりに調べること。予習の指示が出された場合も同様。
2)グループワークのために、図書館やインターネットを通じて情報収集・事前学習に努めること。

【成績の評価】
・基準
1)人権に関する基本的な用語や事項について説明できる。
2)共生に関わる人権問題の背景を正しく理解し、その解決に向けた課題を指摘できる。
・方法
平常点(30%)、提出物(30%)、グループワークへの参加(20%)、レポート(20%)
*グループワークへの参加態度の評価はその場での観察と提出物による。
*レポートはグループワークのテーマの範囲内で課題を出す。

【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。基本的な参考文献として、大谷恭子『共生社会へのリーガルベース』(現代書館・2014年)を挙げておく。その他の参考文献は適宜紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
「共に生きる」のは実はとても大変なことです。この授業を通じて、人権の大切さと傷つきやすさを学び、共生社会の実現の課題を具体的に考えてみましょう。
・オフィス・アワー
火曜日の13時~14時30分をオフィスアワーとする。場所は人文社会科学部3号館707号の研究室。その他、メールでの問い合わせ等も可能。

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