【授業の目的】
突発的で顕著な地形変化が人間社会で発生すると,自然災害になることがあります。自然との摩擦の少ない付き合い方を適切に考えるために,地形に関する正しい知識を身につけ,各種の公開情報に基づいて生活場所の自然災害リスクを適切に把握することが,本授業の目的です。
【授業の到達目標】
1.地形の基礎知識(とくに地形プロセス)を習得する【知識・理解】 2.生活場所の自然災害リスクを説明できる【技能】
【授業概要(キーワード)】
地形,災害,日本
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
本授業は,自然と人間の共生を考える上での重要なテーマである「自然災害」を題材とし,現代社会をともに生きるために必要となるものの見方を養うことを目指しています。
【授業計画】
・授業の方法
授業の前半(第6回前半まで)はパワーポイントを使った講義形式で授業を行います。授業の後半(第6回後半以降)は,グループワークや発表・討論など,学生が主体的に参加する活動を中心に進めていきます。
・日程
(以下のように進める予定ですが,受講者数や受講者の理解度等に応じて,内容や順序を一部変更する場合があります。) 1.ガイダンス 2.自然災害 3.地震災害 4.火山災害 5.河川災害と土砂災害その1 6.河川災害と土砂災害その2(前半),対象地域の選定およびグループ分け(後半) 7~9.対象地域の文献調査その1(位置,歴史,人口,自然条件) 10~12.対象地域の文献調査その2(自然災害) 13~14.パワーポイントを用いた発表および討論 15.まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義形式の授業では,板書内容だけでなく,図表の説明(口頭での説明を含む)もノートなどに筆記して,授業内容の理解に努めてください。授業の後半は,グループワークや発表・討論などの学生の主体的な活動を含みます。活動内容は,各回によって異なりますが,グループワークでは事前学習をふまえた意見交換や発表に向けた取りまとめが中心となります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
グループワーク等の前提となる事前学習では,授業で紹介するWebサイトや文献からの情報収集・整理や,各種情報に基づいた図表の作成等を中心に行うこととなります。また,グループ全体での発表練習も必要となります。
【成績の評価】
・基準
地形と災害との関係をふまえた上で,各種の公開情報を適切に処理してまとめて生活場所の自然災害リスクを他者が理解できるように伝えられることを合格の基準とします。
・方法
講義形式授業(第2回~第6回前半)終了時の提出物(20%),グループワーク・発表・討論(40%),レポート(40%)で評価します。
【テキスト・参考書】
(テキスト) 授業で紹介する図表をまとめた資料(プリント)を配布します。 (参考書) 大矢雅彦・木下武雄・若松加寿江・羽鳥徳太郎・石井弓夫『自然災害を知る・防ぐ 第二版』古今書院 水谷武司『自然災害の予測と対策―地形・地盤条件を基軸として―』朝倉書店 など。他に必要に応じて授業時に紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
自然災害に関する報道など,自然との共生についての考えを深めるための情報に積極的に触れてください。図表の作成および発表はパソコン(アプリケーションソフトは主にパワーポイントおよびエクセル)を用いて行ってもらいます。
・オフィス・アワー
木曜12:00~13:00(他の時間を希望する際は調整しますので,授業終了時などに相談してください。
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