【授業の目的】
英語でのコミュニケーション能力,特にライティング能力を養成する授業である。ライティングの活動に加え,基本的なコミュニケーション活動として,スピーキング,リスニング等の基礎的活動を含める。
【授業の到達目標】
自分の身の回りのことについて,簡単な句や文を用いて書くことができる。
【授業概要(キーワード)】
英語,コミュニケーション,ライティング
【科目の位置付け】
大学での学修や研究および社会生活において必要とされる英語の,実践的な基礎力を養成する。
【授業計画】
・授業の方法
英語のEssayは,書き手が自分の主張に正当性があることを訴えて読み手を説得するために書かれます(日本語で言うところの「エッセー」または「随筆」とは根本的に異なります)。英語のパラグラフの構造を理解した上で,Essay Writingの基礎を学び,まとまった英文を書く練習をします。 ただし,いきなり長文を書くのではなく,語彙・文法事項の確認作業や和文英訳の練習も取り入れながら,段階的に整った英文Essayを書く練習をします。
・日程
・第1回:授業の進め方の解説(e-learningの説明も含む)。下記のテキストと,筆記用具・ノートを持参して下さい。 ・第2回:Unit 1 The Story of Wagashi (一人称・二人称を使わず客観的に書く) ・第3回:Unit 2 Architecture: Japanese (Castles 文の繋がりを意識する) ・第4回:Unit 3 Matsuri : Festivals in Japan (ほぼ同じ意味を持つ別の表現を考えてみる) ・第5回:Unit 4 Japanese Corporate Culture (Paragraph の基本構造を理解する) ・第6回:Unit 5 Examination War (Topic Sentence から Supporting Sentences) ・第7回:Unit 6 Uniqueness of Japanese Trains (Supporting Sentences から Supports) ・第8回:Unit 7 The Key to Long Life(本論の展開方法を覚える1:理由や根拠) ・第9回:Unit 8 Distinct Style or Neglect of Identity? (本論の展開方法を覚える2:時系列) ・第10回:Unit 9 Drinking Rituals (本論の展開方法を覚える3:意見の並列) ・第11回:Unit 10 Traditional Crafts in Japan (序論・本論・結論の役割) ・第12回:Unit 11 Home Video Game Consoles from Japan (結論を書いてみる) ・第13回:Unit 12 Onsen Hot Springs (序論を書いてみる) ・第14回:Unit 13 Folktales: Sensitivity to Things and Nature (集めた資料からアウトラインを作る) Unit 14 Mythologies and Legends: Sense of Time (アウトラインに沿って下書きをしてみる) ・第15回:Unit 15 From a Part to the Whole: Sense of Space (下書きを推敲していく)&学期末試験(英文レポートに変更する場合もある)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習を前提に,「授業の方法」で述べた作業を行ないます。間違えることを恐れずに,予習の成果を発表しましょう。一部ペアワークも採り入れる予定です。疑問点は遠慮なく質問して下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
(1) 準備学習として,テキストの指示に従って,問題を解いておくことは必須です。問題の一部は,事前にWebClassから解答を提出してもらいます。 (2) 復習では,不明な点がないか確認して下さい。
【成績の評価】
・基準
簡単な句や文を用いて英文Essayを書くことができるよう, (1) トピックに関する語彙,文法事項を理解して運用することができる。 (2) 和文英訳により,模範となるEssayを完成させることができる。 (3) パラグラフの展開を理解し,まとまった内容の英文Essayを書くことができる。 が合格の基準です。
・方法
予習をふまえた授業中の作業(準備学習の課題提出も含む) 60%,学期末試験 (もしくは英文レポート)20%,e-learning 20%。 なお,出席時数が,授業時数の3分の2に満たない場合は,不合格となる可能性があります。
【テキスト・参考書】
《テキスト》日本英語表現学会テキスト研究部会(編)(2021)Writing Skills for Readers,南雲堂. (日本語タイトル:『日本文化の再発見から学ぶEssayの書き方・読み方』) 《参考書》「英語1」では,TOEICⓇ対策としてe-learning 教材を導入しています。このソフトウェアは,語彙や句,文法事項も含め,英語学習を全体的にサポートするものです。日頃から少しずつ,継続的に学習を進めてください。
【その他】
・学生へのメッセージ
テキスト出版社のホームページから,音声ファイルをダウンロードすることができます。積極的に利用しましょう。 テキストで扱われているEssayのテーマは「日本に関する事柄」ですが,ここで学んだことを,さまざなテーマの英文を書くのに生かしましょう。
・オフィス・アワー
金曜日 12時から12時30分 および 16時30分から17時30分(池田光則研究室)
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