文化人類学とSDGs(文化論)
 Introduction to Cultural Anthropology and SDGs(Culture)
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)の基本的な考え方を整理した上で、文化人類学の中で行われてきた具体的な研究(開発人類学、人間の安全保障、公共人類学、文化遺産など)を概観します。これによって、SDGsと人類学の関係について理解を深めるとともに、文化人類学的なモノの見方・考え方を身につけることを目的とします。

【授業の到達目標】
(1)SDGsの基本概念について理解して、適切に説明できるようになる。【知識・理解】
(2)SDGsと文化人類学の関係について理解を深めることを通じて、文化人類学という学問の基礎を身につける。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
SDGs,文化人類学,開発,貧困,保健,教育,不平等,災害,文化遺産

【科目の位置付け】
この授業では、SDGsに注目することによって、異文化および自文化を理解するために必要な幅広い知識を習得します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
日本および世界各地の生活世界に関して、パワーポイント、配布資料などを使って解説します。受講者の理解度を確かめるために、質疑応答を行うことがあります。
・日程
第1回 講義のすすめ方とガイダンス
第2~3回 SDGsとは何か?
第4回 開発と人間の安全保障
第5回 貧困
第6~7回 保健
第8回 教育
第9~10回 不平等
第11回 災害
第12~13回 文化遺産
第14回 まとめと議論
第15回 試験と解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で説明される世界各地の事例を、自分の日常世界と比較しながら受講してください。
授業内容に意見や質問がある場合、講義中に発言してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業の進行状況にあわせて、参考書を読み進めてください。授業内容について理解が進みます。

【成績の評価】
・基準
(1)SDGsの基本概念について理解して、適切に説明できることを合格の基準とします。
(2)SDGsと文化人類学の関係について理解を深めることを通じて、同じ人間である我々に関する理解を深めることで、異文化および自文化を学ぶための基礎を身につけていることを合格の基準とします。
・方法
期末テスト:100パーセント
ただし、授業中の質問や発言は加点の対象とします。

【テキスト・参考書】
参考書:
蟹江憲 『SDGs(持続可能な開発目標)』(中公新書、2020)
山下晋司 編『公共人類学』(東京大学出版会、2014年)
高橋哲哉・山影進 編 『人間の安全保障』(東京大学出版会、2008年)

【その他】
・学生へのメッセージ
文化人類学は高校では授業科目になっていません。そこで皆さんが理解できるよう分かりやすい講義を心掛けますが、理解できない点は、適宜、ご質問ください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を坂井正人研究室(人文社会科学部3号館6階)において、授業終了後(金曜日)の15:00~16:30の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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