自己探索とキャリアデザイン(共生を考える)
 Self Exploration and Career Design(Living with Diversity)
 担当教員:山本 美奈子(YAMAMOTO Minako),松坂 暢浩(MATSUZAKA Nobuhiro)
 担当教員の所属:教育企画部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):結婚し、子育てと仕事を両立しながら働く人のキャリア発達やメンタルヘルス支援の実務経験に取り組んできました。この実務経験を活かして、自己探索とキャリアデザインについて講義します。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
皆さんは、自分の将来をどのようにイメージしていますか?将来を展望する際は、「自分は何ができるのか」「自分が大事にしたいことは何か」「自分はどうありたいのか」などを明確化し、肯定的に自分を捉えることが重要です。肯定的に自己理解を深めることは、将来の進路選択に向けて前向きな考えや行動ができるようになるからです。
そこで本授業では、キャリア心理学の視点から、自己探索を通し肯定的に自分を捉えることを目的に進めていきます。

【授業の到達目標】
1. 自己探索で得られた自分の長所とその長所を裏付けるエピソードを自分の言葉で説明できる。
2. 授業内容を踏まえて、今後の大学生活のキャリアデザインについて考えたことを1つ挙げ、理由と併せて言葉で説明できる。

【授業概要(キーワード)】
キャリア、自己イメージ、内的キャリア、自己理解

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
本授業は原則として全てオンデマンド形式で行います。また、毎回の授業は、以下の3つのステップで進めます。ステップ1「振り返る」(前回の授業の振り返り)→ステップ2「考える」(各回のテーマに沿って個人ワーク)→ステップ3「振り返る」(授業のまとめと振り返り)
・日程
第1回 オリエンテーション(概要と進め方の説明)
第2回 キャリアとは何か?
第3回 モチベーションのスイッチ
第4~8回 自己探索①
(自分にとって心地よい環境、気質から得られた長所、自分と上手くつきあうためになど)
第9~13回 自己探索②
(内的キャリア、キャリアアンカー、これからの大学生活のキャリアデザインなど)
第14回 自己探索①②の振り返り
第15回 全体のまとめ
※履修者との話し合いにより、授業内容、開催回数を変更する場合があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)オンデマンドの授業になりますが、積極的・主体的に参加するように心がけてください。
2)個別のメッセージのやり取りや課題の提出はウェブクラスを使用します。また毎回の授業では、チャットを使用し、質疑応答の時間を設ける予定です。使用方法に関しては、授業内で指示します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)事前にウェブクラスにアップする授業教材および教科書を読み、予習を行ってください。
2)授業後に授業教材および教科書、個人ワークの内容を読み返し、授業の振り返り、復習を行ってください。

【成績の評価】
・基準
到達目標で示した「自己探索で得られた自分の長所」と「今後の大学生活のキャリアデザイン」について、自分の言葉で説明ができることを合格基準とし、課題(振り返りシート)、到達目標の達成度を踏まえて総合的に評価します。
・方法
評価の配点は以下とします。
毎回授業終了後に提出する「振り返りシート」(100%)

【テキスト・参考書】
テキスト(教科書):伊藤宏・髙橋修・松坂暢浩 (著)『大学生のための実践的キャリア&就活講座』,中央経済社
※その他、授業で使用する資料等は、適宜、ウェブクラスにアップします。

【その他】
・学生へのメッセージ
・学生へのメッセージ
1)本授業は、基盤共通教育「キャリアデザイン」科目の内容を一部含みます。
2)ここで扱うキャリアとは、広い意味で仕事を通した「人生」「生き方」そのものを扱います。
3)昨年の履修した先輩の満足度(大変満足・満足の合計):93.3%
4)昨年の履修した先輩の声(アンケートの感想から一部抜粋)
「今回の集中講義を受けて、自己探索によって自分を理解することができたと思います。具体的には、自分がどのような特性があり、それに合ったモチベーションの上げ方を考えることができました。また、自分の短所をリフレーミングすることで長所に変える取り組みをして自分を再理解できたように感じます。特に、私は自分の将来があまりはっきりとしていませんでしたが、3日目の授業で将来的にやりたい自分のやりがいを探し、見つけられたことは非常に大幅な進歩だと実感しました。」
「自分のやる気が出ないときや、やらなければいけないこととの向き合い方を考えることが出来て良かったと感じました。誰1人として同じ考え方の人はいないし、色々な考え方の人がいるので、自分はなんでこんなことばかり考えてしまうのか、なんでこんな気持ちで取り組んでいるのかと感じていました。しかし、私は私なりのやり方があってやっているんだと考えられるようになり、気持ちが楽になりました。」
「今回、集中講義を受けて、「なんで自分が…」と思っていましたが、振り返って「あれがダメだったんだな」「こうしていればよかったんだな」と強く気づくことが出来ました。また「自分はなんてダメなんだ」とも思っていましたが、自身の良いところを見つける授業内容を通して、今までできていた事を思い出し、自分ならできるとポジティブな考え方ができるようになり、とてもこの集中講義に満足できました。」
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、オンライン会議システム(Zoom)で対応します(授業や会議等の時間以外)。面談を希望する場合は、事前にウェブクラスのメッセージから問い合わせください。

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