移動現象論
 移動現象論
 担当教員:宍戸 昌広(SHISHIDO Masahiro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)物質化学工学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
移動現象を記述する方程式を導出し,その解法を説明する.また,これらの方程式を数値的に解く方法を説明する.移動現象に関するスケール効果や模型実験の知識を説明する.

【授業の到達目標】
・各種保存式(偏微分方程式)の導出ができるようになること
・単純な系において、保存式の解析解を得られること
・偏微分方程式の数値解法を理解すること
・表計算ソフトを用いて偏微分方程式を数値的に解けるようになること
・模型実験を設計できるようになること

【授業概要(キーワード)】
運動量移動,熱移動,物質移動,差分法,模型実験

【科目の位置付け】
この講義は,物質化学工学専攻の学習・教育目標「(A)地球環境と融和できる化学技術者・研究者の養成」に主に対応する.

【授業計画】
・授業の方法
移動現象の基礎を説明するとともに,移動現象に関する諸問題を順次取り上げる.コンピュータシミュレーションの方法も具体的に説明し,実際に計算できるようになることを目指す.
・日程
第1回目 講義の進め方とガイダンス
第2回目~3回目 移動現象とその基礎方程式
第4回目~5回目 基礎方程式の解析解
第6回目~8回目 偏微分方程式の数値解法
第9回目~11回目 移動現象と次元解析,スケール効果
第12回目~15回目 移動現象の相似則と模型実験技術

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布資料に基づき講義するので,その内容をノートなどに筆記して内容の理解に努める.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業中に示した例題について,授業後にきちんと解きなおしておく.
課題を与えるので,必ず提出すること.

【成績の評価】
・基準
以下のことが達成されることを合格の基準とする.
・各種保存式を導出でき、単純な系に対しては解析解を得られる
・表計算ソフトを用いて、偏微分方程式を数値的に解ける
・模型実験を設計できる
・方法
レポートの評価点を合計して評価する.60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
テキストは特に使用しない.講義中に配布する資料を用いて講義する.

【その他】
・学生へのメッセージ
化学工学の基礎を学んでいない学生にも理解できる講義を行います.
・オフィス・アワー
質問などがある場合は,授業終了後に直接お問い合わせください.

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