反応工学特論
 反応工学特論
 担当教員:會田 忠弘(AITA Tadahiro),藤原 翔(FUJIWARA Kakeru)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
バイオ,環境,エネルギー及び材料分野で革新的な研究開発を行う上で必要とされる反応解析法を身につける。具体的には,単一反応,複合反応,生物反応等において実験データからの反応速度定数の算出、反応速度定数を用いた反応の解析的および数値的予測を行う方法を身につける。

【授業の到達目標】
1)反応速度データから反応速度定数,反応速度式を求めることができる。
2)複合反応について反応メカニズムと反応速度定数から反応の時間変化を表す解析解あるいは数値解を求めることができる。
3)反応速度データから熱力学パラメータを求め,反応メカニズムを理解すること ができる。
4)上記を基礎に様々な反応について解析できる。

【授業概要(キーワード)】
反応速度式,反応速度定数,熱力学パラメータ,解析解,数値解

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この講義は化学・バイオ工学専攻の自専攻講義科目であり,専門分野における知識と応用力を養うための化学工学分野の講義である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
講義とともに演習を行う。演習は各自パソコンを持ち込んで行う。
・日程
第1週 反応工学の基礎(反応速度、速度式、量論関係)(會田忠弘)
第2週 1次、2次反応の反応速度(會田忠弘)
第3週 n次反応の反応速度(會田忠弘)
第4週 カーブフィッティング法による反応速度定数の決定(會田忠弘)
第5週 反応速度定数と熱力学パラメータ(會田忠弘)
第6週 連立常微分方程式の解析解(會田忠弘)
第7週 連立常微分方程式の数値解法(會田忠弘)
第8週 複合反応(可逆反応)の解析(藤原翔)
第9週 複合反応(平行反応)の解析(藤原翔)
第10週 複合反応(連続反応)の解析(藤原翔)
第11週 気固反応(藤原翔)
第12週 固体触媒による反応(藤原翔)
第13週 様々な固体触媒と触媒性能を決める要素(藤原翔)
第14週 固体触媒を含む反応器の設計(藤原翔)
第15週 まとめと試験(藤原翔)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1回の講義で内容の説明と演習を行う。演習はパソコンを用いて行うので各自用意すること。EXCELやフリーのソフトを用いるが使い方については講義内で説明する。演習の結果は印刷し,レポートとして翌週の講義の際に提出する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業時間内で理解し使えるようにすることを目標をしているため、基本的には授業時間外の学習は必要としないが、授業で扱うことができなかった課題について各自解いてみることを推奨する。

【成績の評価】
・基準
1)1次、2次、n次反応の問題について60%以上解くことができる。
2)カーブフィッティング法を用いた反応速度定数の決定の問題について60%以上解くことができる。
3)反応速度定数から熱力学パラメータを求める問題について60%以上解くことができる。
4)連立常微分方程式の解析解、数値解法の問題について60%以上解くことができる。
5)複合反応の問題について60%以上解くことができる。
6)反応中間体を含む反応系(ラジカル反応、酵素反応)について60%以上解くことができる。
・方法
レポート80点,期末試験20点。合計100点満点中60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
橋本健治:「改訂版 反応工学」培風館(1993)を使用する。

【その他】
・学生へのメッセージ
全員が解けることを目標としています。わからない人には授業中に個人指導します。
・オフィス・アワー
會田忠弘 木曜日16:00~17:00 3号館3-4205室
藤原 翔 月曜日10:00~11:00 3号館3-2210室

59100144-2021-15-56358