【授業の目的】
在宅療養を支援するための制度や現況を踏まえ、在宅療養に伴う看護ケアの質やケアマネジメント、効果を高める介入方法とその選択および評価に関して理解を深める。医療ニーズの高い対象を含む在宅療養者への支援に関する課題解決能力の育成を目的とする。
【授業の到達目標】
講義とプレゼンテーションを通して、以下のことが修得できる。 1. 在宅療養を支援するための制度、社会資源および現況を包括的に理解できる。 2. 在宅療養の質を評価する指標について考察できる。 3. 在宅療養に伴う看護ケアマネジメントとその効果の評価方法を検討できる。 4. 在宅療養者とその家族の尊厳を保ち、意思決定を支援するための支援を理解し応用・考察できる。 5. 看護専門職としての卓越した在宅看護学実践について討議を通し課題解決能力をつけられる。
【授業概要(キーワード)】
キーワード:在宅療養 社会資源 医療ニーズ ケアマネジメント エンドオブライフ ACP 課題解決能力
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
医療ニーズの高い在宅療養者とその家族への支援について、看護職の立場で問題・課題解決にあたるための視点を育成する。併せて、統合・包括的な介入として在宅療養者とその家族の意思決定を支える支援を論理的に分析できる能力育成のための科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
・各テーマについて、講義資料や文献検討に備えて準備して臨むこと ・担当者がプレゼンテーションで話題提供し討議する。全体討議で、実践現場での適切な看護支援について考え、課題解決能力を養う。
・日程
授業日程の詳細は初回講義に連絡する。授業日程の詳細は初回講義に連絡する。 1.在宅を支える制度や社会資源の現況とその効果的な活用、有用性に関する検討 2.在宅療養生活の質を高めるための環境・身体的要因への積極的看護介入方法 3.在宅療養者のフィジカルアセスメント方法と潜在的問題や予防的介入に関する在宅看護実践・看護計画に関する検討 4.医療的ケア児を含む医療ニーズの高い在宅療養者に対する看護ケア方法の選択と実践 5.医療的ケア児を含む医療ニーズの高い在宅療養者に対する看護ケアの実践評価方法 6.療養者・家族支援のための在宅療養を継続する他職種連携 7.在宅療養におけるエンドオブライフ・意思決定(ACP)の支援 8.全体討議
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義に際し受講中は積極的に発言すること。他の人の意見をよく聴き、学習内容を踏まえて討議すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義の中ではディスカッションを行う。ディスカッションに参加し討議できるように(言語化し表現ができるように)課題や講義の計画に沿って、関連する内容に関する学習を進めてくること。
【成績の評価】
・基準
在宅療養者の看護について授業の到達目標の内容を70%程度以上達成できたと考えられる討議ができれば合格とする。
・方法
プレゼンテーション資料、レジメ作成・発表、討論への参加姿勢(60点)、レポート(20点)、出席(20点)で評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト: ・日本で老いて死ぬということ 2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか,朝日新聞出版 参考書: ・前川 厚子:在宅医療と訪問看護介護のコラボレーション,オーム社,2015 ・介護と医療研究会著:現場で使える訪問看護便利帖,翔泳社,2016 ・川越正平:在宅医療バイブル第2版,日本医事新報社,2018 ・市橋亮一:在宅医ココキン帖,へるす出版社,2019 その他、適宜講義で提示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
問題・課題が多い在宅療養支援について深く学ぶ姿勢、問題解決に向けて考え方を身につけることを望みます。
・オフィス・アワー
開校日終了後~ その他は担当教員にアポイントをとり事前に日時を調整してください。
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