地域・在宅看護学特別研究
 Graduate Research in Community Health and Home Health Nursing
 担当教員:松田 友美(MATSUDA Yumi)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻地域看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):研究者として研究を継続している教員が、これまでの研究経験を通して研究推進能力の基礎形成のため指導する。
 開講学年:2年  開講学期:通年  単位数:10単位  開講形態:演習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:地域・在宅看護学 
【授業の目的】
特論、演習での学修を発展させ、在宅看護領域における研究課題に関する研究に取り組む。研究の基礎能力を修得することを目的とする。

【授業の到達目標】
講義とプレゼンテーションを通して、以下のことが修得できる。
1.自分の研究分野における研究の背景を知る。
2.学術的に研究の位置づけがわかる。
3.研究の背景や位置づけを考慮できるよう関連する研究を抄読して考察できる。
4.研究目的を検討した上で定められる。
5.研究方法の妥当性を検討できる。
6.結果のまとめおよび考察ができる。
7.研究内容を論述でき論文作成および成果発表ができる。

【授業概要(キーワード)】
研究背景 論文抄読 批判的抄読 研究方法の検討 論文作成

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
大学院の講義・演習を踏まえ、研究の課題を見出した上で、研究を推進できる力を養う講義である。実際の論文作成に係る一連の過程をおさえる科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
前期
第1回 オリエンテーションガイダンス 研究内容と研究室の紹介 
第2~40回 研究テーマに沿った論文検索:在宅・居宅療養者が住み慣れた地域に帰り生活をするための支援方法や地域で健康問題を持ちながら生活している人々とその家族に対する自立に向けた看護活動等に関して、論文や文献を収集して研究の動向・背景を把握する。
第41~75回 研究論文の批判的読解:論文の講読を通して、研究課題を見出し、自己の研究テーマに沿った方法をゼミで検討する。適切な研究方法の検討を行うためには論文データの分析や評価を行う。
後期
第1~30回 研究の実践:研究を行うための研究計画、研究方法の適切な組み立てを行う。
第31~50回 研究から得られたデータの評価を行い、ゼミで検討する。
第51~75回 論文作成:得られたデータから実際に修士論文の作成、研究発表、修士論文審査のプレゼンテーションの作成を行う。
これらの過程を通して在宅看護・地域看護活動を評価し、看護実践の向上や新たな解決課題の視点を養い、看護研究の基礎的方法を修得する。
・日程
授業日程の詳細は初回ゼミナールで連絡する。ゼミナールの内容や課題は毎回日程と共に調整する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
受講に際して、準備した学習内容は言語化して積極的なゼミナールへの参加を求める。出された課題について、翌ゼミナールまで課題達成できる内容にして調べること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
ゼミナール中に授業計画に挙げている内容を行う。ディスカッションに参加し討議できるように(言語化し表現ができるように)課題や講義の計画に沿って、論文作成に係る準備を進めること。

【成績の評価】
・基準
ゼミナールへの参加にあたり準備してきた内容が課題を満たすか、積極的、主体的に参加できていることが合格の基準である。
・方法
 出席、討論への参加姿勢、論文の作成、プレゼンテーション作成、内容および取組みの姿勢を基に、修士論文を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
担当教員からの資料や文献を中心に講義を進めるが、必要時、適宜指定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
ゼミナールにおいて、抄読した論文を批判的な考察で捉え、分析する力を養うことが論文作成に大切な力になる。課題に真摯に臨むこと。
・オフィス・アワー
原則、開校日終了後
その他はアポイントをとり日時を調整してください。

14051244-2021-1405-14580