【授業の目的】
いくつかのタイプの魚道の設計法を演習するとともに、植生の流況への影響評価法等の事例を中心に演習する。
【授業の到達目標】
本演習では、主に河川を対象とした環境工学的取組について、特に魚道の設計について演習を行う。治水・利水の現在を整理し、環境水工学的視点から、将来の方向について議論し、理解を深める。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
河川,環境工学,水圏生態,魚道,アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
演習を通じて,環境水工学分野の設計思想の把握と,その課題を認識する【農学研究科のカリキュラム・ポリシー】
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 06.安全な水とトイレを世界中に 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
面接授業で行う。 事例に基づく演習とその解説を中心に進める。また,現地視察も積極的に行う。現地では直接計測法についても解説し,実際の測定も行う。
・日程
1.環境水工学演習を学ぶための基礎的専門知識 1)連続の式とエネルギー式 2)運動量方程式 3)砂州上の植生等 4)魚類の生息環境と魚道 2.頭首工の水理 1)種々のタイプと環境水工学的設計 2)土砂吐と沈砂池 3)魚道 3.今日的課題の整理と環境水工学的視点からの取り組み 1)1級河川における事例 2)防災・治水施設と魚道 3)河川維持流量について 4)IMIFの概念と実際 4.総論
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
履修者は開講期前に渡邉に必ず問い合わせを行うこと。メール(kwatanabe@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp)が確実です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
水土環境科学コース2,3年次の特に水理学,水理学演習が習得されていることが望ましい。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した環境水工学的取組みについて今日的課題を含め理解しているかを評価の基準とする。 専門書や論文なども積極的に読み込むこと。議論の際は環境水工学の基礎的な知識を有していることが前提となる。
・方法
議論の精度・積極性、個別演習、出席状況などを総合的に判定する。
【テキスト・参考書】
椿東一郎・荒木正夫、水理学演習(上・下巻)、森北出版 持続不可能性―環境保全のための複雑系理論入門 河川生態環境評価法―潜在自然概念を軸として
【その他】
・学生へのメッセージ
学部の水理学、応用水理学(水理学演習)、陸水環境論などを履修した上で受講した方がより効果的に理解できる。
・オフィス・アワー
質問など問い合わせはいつでも受け付けます。メールでの事前アポイントが確実です。
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