【授業の目的】
水環境における相互関係を明らかにするためには、対象となる水圏生物だけではなく、ヒトの介入要因や影響も含めた広い視野が必要となる。本演習では、主に内水面の水環境に関する今日的課題について、関連分野の研究動向を把握する。 加えて受講者の前期に行った修士論文研究の成果について議論し次の課題に進めるようにする。
【授業の到達目標】
前期の研究の結果から、目的・方法・手法・結論にいたる論理が妥当であるか、結論から考察される目的への解答に際して、必要な今後の課題を明らかにする。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
河川環境学,客観性の担保,新規性,研究レビュー,データの整理と分析方法,アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
前期に引き続き,より具体的な分析手法に基づく考察力を身につける。【農学研究科のカリキュラム・ポリシー】
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 06.安全な水とトイレを世界中に 12.つくる責任つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
研究課題に関する成果を踏まえた議論を行う。この議論を踏まえた成果を次の機会に報告し,さらに議論を重ね,結論へと論を進める。複数受講者の場合,受講者間の討論も実施する。
・日程
下記について、相互の討論により行う。 1.必要な既往研究のレビュー 1)日本語論文 2)海外論文 2.前期の研究成果の発表・討論 1)パワーポイントを使った口頭報告 2)wordを使ったレポート 3)学会での発表 3.目的・方法論・手法・結論の妥当性 4.補足調査 1)調査課題の設定と検討 2)調査の実施 3)データの整理 5.考察するに残された今後の課題 1)既往研究との比較 2)ここまでの検討結果との比較 6.課題に向けた手法の紹介
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
研究の成果をまとめ、また、補足調査を行うなどして、発表・討論の資料を準備する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
調査結果を整理し、その結果から明らかになったことについてまとめる。 討論で指摘された事項について、対応策や解決策を検討する。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に従い,以下の項目について評価する。 1)課題に対する応答内容 2)討論での積極的な発言 上記を踏まえた客観性・論理性をもった論考・議論を行えているかを評価する。
・方法
発表と質疑応答の状況(習熟程度)、就学姿勢、そして出席等勘案し、総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
1)持続不可能性―環境保全のための複雑系理論入門 2)河川生態環境評価法―潜在自然概念を軸として
【その他】
・学生へのメッセージ
履修の際には、必ず渡邉に問い合わせること。演習内容についてはその都度指示する。
・オフィス・アワー
質問など問い合わせはいつでも受け付けます。メールでの事前アポイントが確実です。
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