【授業の目的】
森林資源を原料とした材料開発や木材の化学加工技術について実際の実験と技術論文の講読を交えて演習する。
【授業の到達目標】
森林資源を原料とした材料の化学加工技術について修得する。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
林産化学,成分利用,分析化学,木材の化学加工,材料化学,きのこ,特用林産物
【科目の位置付け】
問題解決のための実験の計画から実行、データ解析、考察までを実行できる能力を身につけるための科目である。(生物環境学専攻のディプロマポリシー) 本科目は研究遂行上のテクニック,自己実現・表現のためのテクニック,高度な専門技術を身につけるための科目である。(生物環境学専攻のカリキュラムポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
面接授業と遠隔授業の併用。森林資源を原料とした材料開発や木材の化学加工技術についての技術論文の講読と実験
・日程
1.授業の概要説明, 2.森林資源の化学加工の基礎技術(1)樹木、菌類の化学成分, 3.森林資源の化学加工の基礎技術(2)成分の分析と利用(パルプ化,機能性材料の調製), 4-5.論文講読, 6.成分の分離実験, 7.化学加工による材料の調製と評価 8.まとめ
尚,日程,内容は受講者の専門性を勘案して変更する場合がある。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
内容は多岐にわたるので,学部での授業を復習しながら適時わからないところは質問すること。疑問点があれば発言し,教員や参加者と討議すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
大学院の授業であるので,論文検索等で各自資料を入手し,事前に予習を行う等して内容の理解に努める。
【成績の評価】
・基準
授業への参加状況および既報論文の理解度やレポートにより評価する。実験データの解析と考察が理解できているかを主に評価する。
・方法
目標に示した森林資源を原料とした材料の加工技術について習得しているか,既報論文の理解度やレポートの内容が十分であるかを合格の基準とする
【テキスト・参考書】
Stephaen Y. Lin, Carlton W. Dence (Eds.), Methods in lignin chemistry, Springer-Verlag (1992) 日本木材学会(編),木材科学実験マニュアル,文永堂(2002) その他, Journal of wood science, 木材学会誌,木材工業,木材保存等の雑誌論文
【その他】
・学生へのメッセージ
林学・林産学,有機化学に関する学部レベルの基礎知識を有していること,森林化学特論を受講している事が望ましい
・オフィス・アワー
研究室では随時対応するが,メール等による事前連絡が望ましい。
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