環境リスク解析学特別演習(1年後期)
 Technical Seminar on Environmental Risk Analysis(1st year winter semester)
 担当教員:渡部 徹(WATANABE Toru)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:農学専攻  科目区分:選択必修科目 
【授業の目的】
環境リスク解析研究のプロセスを理解するとともに,それに必要となるサンプリング技術や分析技術を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
・環境リスク解析研究のプロセスを理解し,説明できる。【知識・理解】
・環境リスク解析に必要なサンプリング技術や分析技術を使用できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
研究計画法,データ収集方法,サンプリング技術,化学分析技術,機器分析技術,リスク解析手法

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
農学専攻のディプロマポリシーのうち,「各自の専門分野における高度な知識や技術を身につけている」を習得するための科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
06.安全な水とトイレを世界中に
12.つくる責任つかう責任
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
・面接授業で実施する。
・基本的な事項に関する講義の後,データ収集のためのサンプリング技術や分析技術に関する実習を行う。さらに,リスク解析に関する実習を行い,最後の2回では,プレゼンテーションとディスカッションを行う。
・日程
主要なテーマと順序,その内容は以下の通りとする。1年後期では,このうち第9~15回を実施する。
第1回 研究計画手法に関する演習(1)
第2回 研究計画手法に関する演習(2)
第3回 研究計画手法に関する演習(3)
【受講者の興味や関心についてヒアリングを行う。データ収集の難易度やリスク解析の実現可能性などの観点でディスカッションを行い,本演習に適当な研究テーマを決定する。研究テーマが決定したら,次回以降の研究計画を立案できるよう指導する。】
第4回 データ収集方法に関する演習(1)
第5回 データ収集方法に関する演習(2)
第6回 データ収集方法に関する演習(3)
第7回 データ収集方法に関する演習(4)
第8回 データ収集方法に関する演習(5)
第9回 データ収集方法に関する演習(6)
第10回 データ収集方法に関する演習(7)
【研究計画にしたがって,リスク解析に必要な環境試料の収集や分析ができるように,サンプリング手法や分析機器の使用方法などについて指導す
る。研究テーマによっては,自らの手で環境試料の収集や分析を行うことをせず,既存の環境データの探索が中心になることもある。】
第11回 リスク解析手法に関する演習(1)
第12回 リスク解析手法に関する演習(2)
第13回 リスク解析手法に関する演習(3)
【研究計画にしたがい,収集されたデータを使って環境リスクを解析できるように指導する。】
第14回 解析結果の利用方法に関する演習(1)
第15回 解析結果の利用方法に関する演習(2)
【環境リスクの解析結果の適切な提示方法について指導する。本演習での成果に関するプレゼンテーションとディスカッションを行う。】

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・演習には積極的に取り組む。
・サンプルの分析では,高価な機器を使用する場合もあるため,指導にしたがって慎重に実施する。
・ディスカッションでは積極的に発言する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・準備学修に必要な学習時間の目安は,3時間/週です。
・上記の授業計画の通り,複数回に渡る実習があります。前回までに学んだ内容を復習し,確実に身につけた状態で実習に参加して下さい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した「環境リスク解析研究のプロセスを説明できること」,「環境リスク解析に必要なサンプリング技術や分析技術を使用できること」,そして,「プロセスの説明内容や技術の使用レベルが環境リスク解析学特別演習(1年前期)の時点よりも進歩していること」を合格の基準とする。
・方法
実習に対する取り組み(50点)+プレゼンテーションの出来映えとディスカッションでの発言(50点)

【テキスト・参考書】
参考書:D.M.カーメン,D.M.ハッセンザール共著,中田俊彦訳「リスク解析学入門-環境・健康・技術問題におけるリスク評価と実践」シュプリン
ガー・フェアラーク東京,2001年

【その他】
・学生へのメッセージ
・環境リスク解析学は幅広い分野の研究に利用できるので,皆さんの研究テーマが直接関係なくても,ここで身につけるサンプリング技術や分析技術が役に立つと思います。
・留学生が参加する場合には,英語で講義を行う予定です。
・オフィス・アワー
・毎日の昼休み12:00~13:00(1号館5階の研究室)。
・出張が多いので,事前にメール(アドレスは授業の際に知らせる)で連絡しておくことをお勧めします。

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