【授業の目的】
移動現象論とは現象が落ち着くまでの過程を取り扱う学問である。この特論では、(1)自然界で生じる様々な移動現象を定性的に理解することと(2)前述の定性的な理解を定量化するための考え方を身につけることを目的とします。
【授業の到達目標】
移動現象を解析するための知識を身につける。【知識・理解】 移動現象を数式を用いて記述できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
収支式、連続式、拡散、流れ場での移動現象、アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
この授業は、 ・自ら課題を発見し、その解決に向けて探求した成果を表現する能力を身につけさせるため、授業への学生の主体的な参加を促す(農学専攻のCP2)。 ・各自の専門分野における高度な知識や技術を身につけている(農学専攻のDP2)。 に該当する。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として面接授業となります。 各人が指定した教科書の各単元ごと内容を整理したことを発表し、発表に対する質疑応答によって講義を進めます。
・日程
第1回:講義のすすめ方とガイダンス 第2回:収支 第3回:対流と拡散 第4回:微分方程式 第5回:定常と非定常 第6回:連続の式 第7回:土の中の移動現象(1):水、溶質 第8回:土の中の移動現象(2):熱、ガス
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各自、担当以外のところについても教科書を熟読し、理解できなかったところを明確にして講義に望んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学修時間の目安は、2時間/週です。 予習で理解できなかったことが講義後にきちんと理解できたか確認してください。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した「移動現象を解析するための知識を身につけること」、「移動現象を数式を用いて記述できること」を合格の基準とします。
・方法
平常点(30点)、プレゼンテーション(70点)の得点の合計を持って評点とします。
【テキスト・参考書】
テキスト 「数学でわかる身近な移動現象のはなし」、相良紘著、日刊工業新聞社(2011) 「土壌物理学」、宮崎毅・長谷川周一・粕渕辰昭、朝倉書店(2005)
【その他】
・学生へのメッセージ
移動現象を理解するための考え方は、環境問題の解決にも役立ちます。しっかり身につけてほしいと思います。
・オフィス・アワー
講義に関する質問は随時受け付けます。それ以外の相談については、あらかじめメールでアポイントメントを取ってください。
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