【授業の目的】
生物多様性原則を踏まえた分権的かつ伝統的な資源管理システムを理解します。
【授業の到達目標】
森林をはじめとする資源は、自然現象とともに人間社会による人為的な歴史の結果にもとづく社会現象であるとする現実認識に立脚した自然と社会との両方の観点からの資源問題として把握し、生物多様性原則を踏まえた分権的かつ伝統的な資源管理のシステムについて、文献にもとづいて考察し議論することができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
生物多様性原則、持続可能な経営と管理、分権的伝統的資源管理システム、学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
生物環境学専攻のディプロマ・ポリシーのうち、「討論を通じて事象に対する理解度を深めるとともに、的確に自己を表現できる。」を習得するための科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 08.働きがいも経済成長も 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
授業実施形態は面接授業と遠隔授業との併用です.開講方法は、ゼミ形式による文献(著作、論文、ジャーナルなど)の輪読と討論とします。
・日程
1.人間社会と資源利用の歴史(第1~3回) 2.経済発展と環境保全問題(第4~6回) 3.生物多様性原則成立の背景(第7~9回) 4.持続可能な経営と管理の展開(第10~12回) 5.分権的伝統的資源管理システムのあり方(第13~15回)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
演習には問題意識を持って積極的に取り組んで下さい.ディスカッションでは積極的に発言して下さい.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
生物多様性は一国内で完結する問題ではありません。世界各国の様々な資源管理や生産構造について知るためにも、日常的に様々な文献等にふれて知見を広げる必要があります。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した森林をはじめとする資源は、自然現象とともに人間社会による人為的な歴史の結果にもとづく社会現象であるとする現実認識に立脚した自然と社会との両方の観点からの資源問題として把握し、生物多様性原則を踏まえた分権的かつ伝統的な資源管理のシステムについて、文献にもとづいて考察し議論することができることを合格の基準とします。
・方法
100点満点として、レポート(70%)と出席状況等(30%)を総合的に評価し、60点以上を合格とします。レポート内容は生物多様性原則を踏まえた分権的かつ伝統的な資源管理のシステムに関する考察とします。
【テキスト・参考書】
テキスト ・講義時指定(生物多様性の保全、環境政策の動向、伝統的林野利用等に関する文献) 参考書 ・国際連合食糧農業機関(FAO)編集:世界森林白書 2009年報告、国際農林業協働協会(JAICAF)、2009年 ・畠山武道・柿澤宏昭編著「生物多様性保全と環境政策:先進国の政策と事例に学ぶ」2006年
【その他】
・学生へのメッセージ
社会科学において最も基本となる経済学的観点にもとづき,人間生活と資源管理のあり方について学びます.社会科学系にとどまらず,自然科学系の所属分野の受講者も歓迎します.
・オフィス・アワー
講義に関して照会が必要な場合には、メール連絡または教員研究室への来室(要事前連絡)により対応します。
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