【授業の目的】
本演習ではまずいくつかのタイプの魚道の設計方法を演習する。次に海外における河川での治水・利水の現在を整理し、環境水工学的視点から将来の方向について議論し、理解を深める。
【授業の到達目標】
環境水工学的取り組み、例えば魚道や護岸工などの設計段階から施工まで今日的課題について理解する。流況への影響評価法等の事例を中心に演習する。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
環境水工学,河川環境学,河川生態,治水,環境影響評価法,アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
前期での学習を前提に,より高度な内容【農学研究科のカリキュラム・ポリシー】
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 06.安全な水とトイレを世界中に 12.つくる責任つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
面接授業で進める。 復習のために適切なノートテイキングが必要。
・日程
1.我が国における河川での治水・利水の現在 1)河川法改訂前 2)河川法改訂の背景と,改定後の取り組み 3)多自然型かわづくり 4)自然再生事業 5)事業の問題点と新しい視座 2.海外における河川での治水・利水の環境水工学的とりくみ 1)北米 2)ヨーロッパ 3.課題の抽出と環境水工学的対策の検討 1)環境評価手法のいろいろ 2)今日的課題について(治水) 3)行動生態学から 4)維持管理について 4.総合議論
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
座学だけでなく現地見学も積極的に取り入れる。水理学,水文学だけでなく生態学的知識も必要である。これらの基礎となる知識はしっかりと身につけておくこと。また質疑応答は積極的に行うこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
水理学,水文学,生態学の基礎を学ぶには,教科書的な専門書に多く触れ,自分自身が最も理解できる書籍を見つけることが重要である。また,復習は予習以上に大事である。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示したように,環境水工学的視座からの治水・利水と環境への調和の両立の為にどのような取り組みがなされているか、そしてどのような課題があるのか。その理解度を問う。
・方法
授業の到達目標に示したように,環境水工学に関する演習時の取り組み姿勢、課題に対する理解度,そして出席状況などを踏まえて,総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
椿東一郎・荒木正夫:水理学演習(上・下巻)、森北出版,東京 高橋裕 著、河川工学(東京大学出版会)
【その他】
・学生へのメッセージ
本演習の前期履修が必須。履修にあたっては、必ず指導教官まで問い合わせを行う事。 学部の水理学、応用水理学(水理学演習)、陸水環境論を履修した上で受講した方がより効果的に理解できる。
・オフィス・アワー
質問など問い合わせはいつでも受け付けます。メールでの事前アポイントが確実です。
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