【授業の目的】
森林の木材資源は再生可能であり適切な利用と再生を図ることにより持続可能となる。 本講義では、地球環境や人間生活における森林の役割、木質資源の利用開発と社会動向などから、資源循環のために取るべき適切な方法について理解を深める。
【授業の到達目標】
授業を通して以下に示す資質・能力を身につける。 ①森林の役割や資源の現況について説明することが出来る②カスケード的木材利用の流れについて説明することが出来る③木材資源を利用する観点から、木材の特性や加工法、製品群について説明することが出来る④木材の持続的利用に関する課題をあげ、解決方法を提案することが出来る。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
森林の役割、森林資源の利用、木材化学
【科目の位置付け】
研究遂行上のテクニック,自己実現・表現のためのテクニック,高度な専門技術を身につけるための科目である。(生物環境学専攻のカリキュラムポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
本講義では森林の役割や資源の現況について解説したのち、川上から川下に至るカスケード的木材利用について俯瞰する。また、木材資源利用の観点から木材の諸特性について述べるとともに、加工法や製品群、廃棄などについても解説する。最後に持続的利用に係わる課題について討議する。
・日程
1.森林の役割と資源 2.木材の特性-物理・化学・生物的特徴 3.木材の利用I-化学加工・木材液化 4.木材の利用II-木材の熱分解とCDRとしての炭化物利用 5.持続的利用に係わる課題と総合討論
*講義の進行度により内容を変更することがあります。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
本講義では配付資料を用いて理解を深めますが、講義テーマに関する文献を、受講者自身の判断により収集し、理解して下さい。講義中に発表の機会を設けディスカッションを行います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日常生活においても新聞や書籍等で森林の役割や様々な木材利用についての知識を集め、疑問点をまとめて下さい。
【成績の評価】
・基準
目標に示した地球環境や人間生活における森林の役割、木質資源の利用開発と社会動向などから、資源循環のために取るべき適切な方法について理解を深めることができたかを合格の基準とする。出席やディスカッション、課題テーマのレポートにより評価する。
・方法
講義の出席やディスカッションの状況により60%、課題テーマのレポートで40%の配点とする。
【テキスト・参考書】
講義に応じたプリントを資料として配付する。 「コンサイス木材百科」秋田文化出版(税抜2600円) 「フォレスト・プロダクツ」共立出版(3,850円)
【その他】
・学生へのメッセージ
講義中、わからないことがあれば質問するなど、積極的に発言するように心掛けて下さい。
・オフィス・アワー
非常勤講師の講義であるので芦谷(ashitani@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp)に連絡すること。
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