【授業の目的】
野生動物と人間社会との間に生じている問題について、人間社会の側面から理解を深め、社会科学的アプローチによる課題解決手法を学習する
【授業の到達目標】
多様な価値観で構成される人間社会から見た、野生動物問題の全体像を理解する【知識・理解】。 現在の日本社会で実際に行われている課題解決のための仕組みについて理解を深めるとともに、課題解決に寄与する社会調査等の社会科学的調査手法を習得する【知識・理解・技能】。
【授業概要(キーワード)】
野生動物管理、ヒューマンディメンション、軋轢、問題解決
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
人と野生動物の軋轢軽減を目的とした野生動物管理の実践的な学びを通して、自律的に考える力を養う。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントをもちいたプレゼンテーションだけでなく、グループワークを通した主体的な課題解決手法を学習する。
・日程
以下、面接授業により実施する
1.概論 2.野生動物問題の現状 3.野生動物問題に関わる法制度と関連施策 4.野生動物問題の解決に関わる仕事と業種~行政編~ 5.野生動物問題の解決に関わる仕事と業種~民間編~ 6.社会調査の基礎① 7.社会調査の基礎② 8.社会科学的アプローチによる課題解決の実践事例① 9.社会科学的アプローチによる課題解決の実践事例② 10.社会科学的アプローチによる課題解決の実践事例③ 11.政策とその意思決定プロセス 12.政策立案演習① 13.政策立案演習② 14.全体討論 15.まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
可能な限り以下に紹介した参考図書に目を通しておくことが望ましい。あわせて、関連ニュースについて、日ごろからよくチェックしておくこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
当日紹介する野生動物管理に関する社会調査手法や政策立案にかかわるノウハウについて繰り返し復習することで、実践に役立てることができる技能として身に着けてください。
【成績の評価】
・基準
事業の到達目標に示した野生動物管理(特に社会調査法)にかかわる知識・理解・技能を習得し、自律的に問題解決について考える力を身につけられたかどうかを評価基準とします。
・方法
レポートまたは試験(受講者数による)による評価と同時にグループワークによる課題発表についても成績評価の対象とする。
【テキスト・参考書】
【参考書】 1.野生動物と社会ー人間事象からの科学ー https://buneido-shuppan.com/?gloc_id=01003&bkcd=2011030001
2.Internet, Phone, Mail, and Mixed-Mode Surveys: The Tailored Design Method https://www.amazon.co.jp/Internet-Phone-Mail-Mixed-Mode-Surveys/dp/1118456149
3.新・社会調査へのアプローチ―論理と方法 https://www.minervashobo.co.jp/book/b108276.html
4.「政策評価」の理論と技法 http://www.taga-shuppan.co.jp/books/books.php?id=523
5.プログラム評価の理論と方法―システマティックな対人サービス・政策評価の実践ガイド https://www.nippyo.co.jp/shop/book/2675.html
6.Human Dimensions of Wildlife Management in Japan〈1st ed. 2019〉 : From Asia to the World https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-12-EY00344591
【その他】
・学生へのメッセージ
行政や民間という複数の立場で、野生動物管理の現場の第一線で活躍される方の講義になります。対象は主に野生動物管理ですが、課題解決に資する社会調査手法について学ばれたい方の参加も歓迎します。
・オフィス・アワー
集中講義のため、質問等は開講期間中にして下さい。講義全般に関する質問は、当該科目の対応教員(江成)までメールで連絡して下さい。
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