【授業の目的】
森林に期待される機能はあまりに多様であるため、「森づくり」をおこなう上でどのような森林機能を目的とするのかを明確にする必要がある。また、卒論や修論では専門性の高い研究をおこなうが、各自の研究テーマの視点から「森づくり」にどう活かしていけるか議論し、理論的背景や現場での観察などから森づくりの新たな可能性を提案することを目的とする。
【授業の到達目標】
・自身の研究を幅広い視点から俯瞰することで、多角的な視点で物事を捉えることができる[態度・習慣] ・現場でおこっていることと論文等でいわれている理論の相違点を認識し、データに対する素直な見方を習得できる[態度・習慣] ・「森づくり」というテーマで討論することにより、自由な発想に基づく立案を経験する[態度・習慣]
【授業概要(キーワード)】
森林管理、理論と実際、造林、大喜利学生主体型授業
【科目の位置付け】
日常の修士研究ではデータを用いた緻密な理論の組み立てをおこなうが、たまには息を抜いてリラックスした視点で自分のテーマを眺めてみると思わぬアイデアが出てくることがある。修士研究が「緊張」ならこの科目は「弛緩」であり、このようなゆるい立場から応用面である「森づくり」について討論する。CP4に該当
【授業計画】
・授業の方法
苗畑や森林を散策し、実際に見たものと科学論文等でいわれていることの対比について教室で討論をおこなう
・日程
本演習は全体を通して2部構成でおこなう(変更の可能性あり)
第1部 苗畑や近隣の山野を散策 各自のテーマをもとに実際の森林で起こっていることと最新の論文で言われていることの対比を討論 1-3回 庄内地方の山野散策 4-6回 太平洋側の山野散策 7-9回 東北内陸部の山野散策 10-12回東北地方以外の山野散策
第2部 新たな森づくりの提案 13-15回 各自関心のある森林機能を最大化させるにはどのような森づくり方法があるか検討し、その問題点についても討論する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
「自身の研究」と「森づくり」を結び付ける大喜利であるので、難しく考えないでください
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
自身の研究を説明する上での「イントロダクション」はしっかりまとめておいてください
【成績の評価】
・基準
柔らかな発想で「森づくり」について考えることができることを評価基準とする
・方法
出席状況およびアイデアの斬新さ・論理性や討論内容から判断する
【テキスト・参考書】
こちらからは指定するつもりはないので、各自文献を調べること。
【その他】
・学生へのメッセージ
欠席時の補講や質問、雑談は随時歓迎です。 修士学生には自主性を求めます。
・オフィス・アワー
いつでもどこでもだれでも対応します。廊下などでよく雑談しているのでお気軽に。 連絡先はshimuken@tds1.tr.yamagata-u.ac.jpです。
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